「中村哲著述アーカイブ」の公開と今後の展望 九州大学附属図書館・堀優子(ほりゆうこ) 1984年にパキスタン北西部のペシャワールに赴任して以来35年余,常に現地の目線に立ち,アフガニスタン・パキスタン両国にまたがる医療・灌漑・農業事業で多くの人々の命を救った故中村哲医師(1946年-2019年。本学医学部卒,特別主幹教授)の志を次代に伝えるため,九州大学附属図書館では,氏の著述をデジタルデータで収集・保存・発信する「中村哲著述アーカイブ」を,2021年3月に公開した。 本稿では,アーカイブ構築に至った経緯と概要,今後の展望などについて紹介する。 ●経緯 2020年6月,当時の本学総長の発案により,「中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクト」の構想が立ち上がった。その一環として,当館から本アーカイブの構築を提案し,氏の支援団体であるNGOペシャワール会およびご遺族の賛同を得て実現の運
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