Roland TR-808 TR-808(てぃーあーるはちまるはち)はローランドが1980年に発売したリズムマシン[1][2]。名機として高く評価されている。「808」という名から日本では俗に「やおや」とも呼ばれる[2]。1980年から1983年にかけて製造され、製造台数は1万2千台。当時の価格は15万円だった。 リズムボックスからリズムマシンへ[編集] TR-808が出現するまで、ごく一部の機材を除いて自動演奏できる電子パーカッションは、その殆どがプリセットされたリズムパターンを選択するだけの物であり、演奏の自由度は限られていた。これは、エレクトーンの普及によってリズム隊の要望が多かったからで、プリセットという考え方は妥当だったといえる。 しかし、シンセサイザーなどの電子楽器が自動演奏されることがYMOの活躍によって一般に広く知られるようになると、リズムボックスの価値は急速に下がっていっ