本武将浮世絵は、1885年(明治18年)に描かれた絵図です。 「板額御前」(はんがくごぜん)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて存在したと言われる、日本史上において数少ない女性武将。同時期に活躍した女性武将「巴御前」(ともえごぜん)と並び「巴板額」(ともえはんがく)としても知られています。 板額御前の父は、鎌倉幕府に反旗を翻した越後国(現在の新潟県)の有力豪族「城助国」(じょうのすけくに)。鎌倉時代に成立した歴史書「吾妻鏡」によると板額御前は、「建仁の乱」が起きた同時期に越後国蒲原「鳥坂城」(とっさかじょう:新潟県胎内市にあった城)の合戦で反乱軍として参戦。 越後国守護「佐々木盛綱」率いる幕府軍相手に、櫓の上から弓矢で応戦し、百発百中の腕前で幕府軍を圧倒しますが、足へ矢を射掛けられたところを捕縛されてしまいます。 板額御前は、2代将軍「源頼家」(みなもとのよりいえ)の前へと連れ出されて
![月岡芳年 作 「芳年武者无類 阪額女」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f64e4f880becd869a669c84fe89cd6f53135f384/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.touken-world-ukiyoe.jp%2Fapp%2Fuploads%2F2020%2F04%2FKb00-001023_thum.jpg)