研究分野の多様性を踏まえた 研究公正規範の 明確化と共有 科学技術イノベーション政策のための 科学研究開発プログラム(第3期:令和3~6年度) 研究代表者:中村征樹(大阪大学) 研究公正規範の 明確化と共有を図る 仕組みの構築を目指して わが国の研究機関において、研究公正を確保するための体制整備が進んできています。しかし、研究公正規範は一般論としては共通しているものの、研究公正規範が具体的事例に適用される次元では、なにが研究公正規範にかなっているかは必ずしも明確ではない場面があります。 とりわけ近年問題となることの増えてきた二重投稿やオーサーシップ等では、具体的にどのような行為を二重投稿や不適切なオーサーシップとみなすかは必ずしも明確ではありません。分野によって対応が異なることもあり、具体的な指針を提示している学協会もあるものの、そのような学協会はいまだ一部にとどまっている状況にあります。