武雄市は19日、市のホームページ(HP)で市民ら対象のアンケート結果を公開した際、回答者の氏名が書かれた回答用紙(1人分)を誤って掲載していたことを明らかにした。担当した市教委のチェックミスが原因で、HPへの掲載をいったん取りやめた。市教委は「不注意で迷惑をかけ、申し訳ない」としている。 アンケートは、来年4月から始める市図書館のサービスに関する内容。図書館の来館者らを対象に8月下旬~今月上旬に実施し、1120人から回答を得た。回答用紙には、匿名で性別や年代、居住地名、サービスへの評価を記入するほか、自由記述欄も設けていた。 市教委は、「内容の信頼性を確保するため」として、325人分の自由記述をスキャナーで読み込み、回答者の自筆のまま13日からHPで公開。この際、回答者1人が自由記述欄に自分の名前を書いていたことに気づかず、そのまま掲載していた。外部からの指摘で分かったという。
人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツ(ロボット)を段ボールで作った高さ約3メートルの模型が、嘉麻市の碓井、山田両図書館にお目見えし、来館者の注目を集めている。 宮城県塩釜市の県立塩釜高の生徒たちが制作。2001年から文化祭向けにガンダム関連の段ボール製模型を作ってきたが、東日本大震災で保管場所がなくなり、指導教諭の出身地・久留米市の県青少年科学館に引き取られた。 嘉麻市の織田廣喜美術館で、ガンダムのメカニックデザイナー大河原邦男さんの作品展(18日~10月8日)が開かれることにちなんで2体を借用した。 碓井図書館には「ガンダムEz8」が現れ、来館した児童たちは「大きくて格好いい」「動き出しそう」と興味深そうに見上げていた。山田図書館には、敵役「ドム」が展示されている。 両館とも10月14日まで楽しめる。碓井図書館では記念撮影も自由にできる。
夫婦の葛藤を描いた私小説的な「死の棘(とげ)」などの作品で知られる作家、島尾敏雄(1917~86年)が、県立図書館奄美分館長時代に10年間暮らした奄美市名瀬小俣町の旧官舎の一般公開が20日、始まった。 島尾は1958年に開設された同分館の初代館長に就任。65年から10年間、官舎で妻ミホさん(2007年に87歳で死去)ら家族と暮らし、数々の作品を執筆した。 旧官舎は平屋(約60平方メートル)で3部屋と台所があり、使用していた家具などが展示され、生活の様子が再現されている。島尾の書斎兼寝室には、愛用していた座椅子などが置かれている。 旧官舎は当初、同分館の移転、新築に伴い、取り壊すことが決まっていたが、NPO法人「島尾敏雄顕彰会」(和秀雄理事長)が寄付を募るなどして保存にこぎ着けた。 19日夕の記念式典に駆け付けた島尾の長男で写真家の伸三さん(64)(東京都)は「この家はなくなると思っていたの
九州北部豪雨は、福岡、大分両県など各地の文化財や史跡にも深刻な被害を及ぼした。 福岡県文化財保護課によると、県内の文化財の被害は15市町村から約30件の報告が寄せられている。今月9日に国の伝統的建造物群保存地区に選定されたばかりのうきは市新川田篭(にいかわたごもり)地区の集落では、14日の大雨で少なくとも民家4、5軒が傾いたり、基礎の石垣が崩れたりし、床上浸水も相次いだ。八女市黒木町では、矢部川に架かる木製の「南仙橋」(市指定文化財)が流失した。同課は今後、文化庁と協議するなどして対応を検討する。 大分県教委が確認した被害は、5市町の14件。日田市の国史跡「ガランドヤ古墳群」の石室に土砂が流入したほか、1806年に築かれた県有形文化財の石橋「筏場(いかだば)眼鏡橋」の上部の石組みが流され、国指定重要文化的景観「小鹿田(おんた)焼の里」で大浦川の護岸や棚田の石積みが壊れていた。 中津市本耶馬
大分大は13日、大分市の旦野原キャンパスの新しい図書館で原因不明の「異臭」がするとして、7月上旬の開館を延期すると発表した。頭痛を訴える職員が1人いるが、他に健康被害はない。大学は、臭いの除去作業を進めている。 発表によると、開館の準備作業をしていた男性職員が5月16日、「1階の階段付近や書庫で異臭がする」と訴えた。異臭を感じない人もいるが、「シンナーのような臭いがする」と話す職員もいるという。 建物が完成した4月末に大学が行った検査では、ホルムアルデヒドやトルエンなどの有害物質は規制値以下で、今月2日の再検査でも異常はなかった。 大学の産業医に調査を依頼したが原因は特定できず、蔵書などの搬入を中止。館内温度を30度超にして、原因物質を揮発させる手法で臭気を屋外に排出する作業を進めている。産業医が朝夕、臭いをかいでいるが、改善していないという。 13日に記者会見した岩切平治事務局長は「自分
佐賀県武雄市は4日、レンタルビデオ店「TSUTAYA」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC)に市図書館の運営を任せることで同社と合意したと発表した。市は6月定例会に同社を指定管理者とする議案を提出。認められれば来年4月に年中無休でカフェや雑誌、文具の販売コーナーを設置した図書館が誕生する。CCCが公立図書館の運営を行うのは初めて。 現在の開館時間は午前10時~午後6時(金曜のみ午後7時)。毎月2回と年末年始などに休館している。年間入館者数は29万人、貸出冊数は34万冊だが、最近頭打ちになっている。運営費は年1億4500万円で、職員やアルバイト計24人の人件費と清掃などの委託料が7割を占める。 市はサービスを向上させて利用者を増やそうと指定管理者制度の導入を決定。市条例では公募が原則だが、CCCのノウハウが不可欠だとして例外規定を適用し、随意契約することにした。
「今ある電力で成り立つような文化生活を考えよう」と説いた中津市出身の作家松下竜一さん(1937~2004年)の関連資料を集めた私設図書館が14日、大分市神崎にオープンする。東京電力の福島第一原発事故後、エネルギーへの関心が高まるなか、設立者は「松下さんの思いを、若い世代の人に触れてもらいたい」と話している。 第1次オイルショック前年の1972年、新聞紙上で小論文「暗闇の思想」を発表した松下さんは「人々の欲望のまま経済成長を続けていったら、発電所をいくら作っても電気は足りなくなってしまう」などと経済を優先する社会の再考を訴え、火力発電所建設反対運動などに関わった。 松下さんと交友があったNPO法人「九州・自然エネルギー推進ネットワーク」の小坂正則代表理事(58)が、自宅の空き部屋2室(約50平方メートル)を図書館として改装。「暗闇の思想を」などの著作約40点のほか、松下さんが約30年間発行を
JR博多シティの開業イベントを見守る大勢の買い物客ら(3日午前8時59分、福岡市博多区で)=林陽一撮影 福岡市の博多駅ビル「JR博多シティ」が3日、開業した。あいにくの空模様と冷え込みで開店前の行列は前日のプレオープンに比べ4分の1程度だったが、時間とともにビル内は買い物客であふれ、人気店の前には人垣ができた。 駅周辺は朝から小雨がぱらつき、予定より1時間繰り上げられた午前9時の開店時の気温は3・5度。駅前広場で開かれた記念式典では、JR九州のCMに出演している女優が指揮するオーケストラの演奏で開業を祝い、JR九州の唐池恒二社長は「地域全体の『元気の発信基地』に成長するよう全力で取り組みたい」と決意を語った。 友人3人と前夜の8時から並んだ九州大芸術工学部1年、七田成彦(あきひこ)さん(19)は「阪急の九州1号店に一番に来たかった。寒さで手足が痛かった」と話し、店内に急いだ。 ドーナツ店「
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