新住所は「ヒロシマ通り」 ベルリン日本大使館が来春移転 ドイツの首都ベルリンに、「ヒロシマ」という名の通りがある。1990年、それまで軍人の名を冠していたこの通りを、ベルリン市民が運動を起こして改名させたものだ。長さ300メートルほどのささやかな道だが、来春には日本大使館が移転し、新住所には「ヒロシマ通り」が使われる予定だ。平和を願う市民の運動が実ってから、ちょうど十年。ベルリンのヒロシマは、新しい日本の顔になる。(外報部・木村文) 市民「平和へ思い深まる」 旧西ベルリンのティアガルテン区にある「ヒロシマ・シュトラーセ(通り)」。道路名を記した表示板を見上げると、小さな文字で「1945年8月6日に初めて原爆が投下された日本の都市」と書いてある。ヒロシマ通りと、ティアガルチテ通りにはさまれた広大な敷地には、戦前から日本大使館があった。東西ドイツ分裂後、大使館がボンに移り、旧大使館の建物はベル