「本の雑誌」で〈吉野朔実劇場〉を連載中の吉野朔実さんが、ご病気のため4月20日にご逝去されました。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
「本の雑誌」で〈吉野朔実劇場〉を連載中の吉野朔実さんが、ご病気のため4月20日にご逝去されました。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
連作『12人の蒐集家』に、中篇「ティーショップ」を併録した作品集。 先に「ティーショップ」から。これは独立した一篇だが、小説世界のなかにいくつものエピソードが数珠つながりになって埋めこまれ、それが連作をなしているようにも読める。この作品で「枠物語」の舞台となるのがティーショップだ。旅行者のグレタは列車の乗り継ぎでポッカリとあいた時間を埋めるため、駅前のこの店に立ちよる。グレタは「語り手」ならぬ「聞き手」だ。 グレタは午後はいつもカモミールティーを飲むことにしていたが、今日は特別なことをしてみようと思いたつ。日常とは違う旅先なんだし、この駅で途中下車したのだって偶然のなりゆきなのだし、せっかくのチャンスじゃない? 知らない土地でのちょっとした冒険。いちばん珍しいお茶にしよう。 メニューの最後にあるのは「物語のお茶」。これに決めた。銘柄のわきに"あなたにはこれが必要です"と書きそえてあるし、グ
宝島社が主催する長編ミステリの公募新人賞、第9回「このミステリーがすごい!」大賞の受賞作が発表された。大賞賞金1200万円を射止めたのは、東京都在住の鍼灸師、乾緑郎さん(1971年生まれ)。 選考委員の絶賛を集め、満場一致で選ばれた受賞作は、SF設定の現代サスペンス『完全なる首長竜の日』。小説の冒頭部分と選評(一次、二次、最終)は、「このミス」大賞のサイトhttp://konomys.jp/で読むことができる。来年1月早々に宝島社から単行本として出版される予定。 乾さんは、舞台の俳優・演出家・脚本家として長く活動。『完全なる首長竜の日』は、自作の舞台「LUXOR」(2009年6月、SPIRAL MOON初演)を小説化したものだという。少女マンガ家を主人公に、映画「インセプション」ばりの現実崩壊感覚がリアルに描かれる。 しかしこの乾さん、実は、今年8月に、ひと足早く、べつの新人賞を受賞してい
作家自身は、どんな「本屋のお客」なんだろう?そしてどんな「本の読者」なんだろう? そんな疑問を、作家の方々に直撃インタビューです。 作家の読書道 第93回:佐藤友哉さん 19歳の時に書いた作品でメフィスト賞を受賞、ミステリーの気鋭としてデビューし、その後文芸誌でも作品を発表、『1000の小説とバックベアード』で三島由紀夫賞を受賞した佐藤友哉さん。もうすぐ作家生活10周年を迎える佐藤さんの、「ミジンコライフ」時代とは? 小説家を志したきっかけ、作家生活の中で考え続けていること、その中で読んできた本たちについて、ユーモアたっぷりに語ってくださいました。 ――いつもみなさんに幼い頃からの読書遍歴をおうかがいしているのですが...。 佐藤 : 「作家の読書道」のバックナンバーを読ませていただいたんですが、「小さいころは読んでいなかった」という方も多くて安心する一方、みんな人並み以上に読んでいるじゃ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く