個人的な感想 HTMLページへのXSSのベクタを類別すると少なくとも3種類考えられます。ひとつはDOM構造の破壊、ふたつめはBOMへの不正介入、三つ目はその他の方法によるスクリプト注入です。 ※見慣れない類別ですね。少々解説を。ここでBOMとは、ブラウザオブジェクトモデルのことを指します。例えばa要素にjavascript擬似スキームによるスクリプト記述を混入させることができるならば、BOMへの不正介入を許可していることになり即ちXSSベクタの成立を許していることになります。この時、DOMを壊しているわけではないことにご留意ください。ところでBOMの設計はブラウザごとに多型でありやっかいであることにため息をつくことがあります。 閑話休題。 長谷川さんの提起によるIEのinnerHTMLにおけるバッククォート問題は、ひとつめの類別のDOM構造の破壊に悪用されるタイプであると思います。 長谷川
