過労死等防止対策シンポジウム(厚生労働省主催)が11月9日、東京都内で開かれ、長時間労働の末に過労自殺した電通若手社員、高橋まつりさんの母、幸美さんが登壇。まつりさんが亡くなるまでの2人のやりとりや、現在の心境を打ち明けた。 幸美さんによると、まつりさんは2015年10月、「今週10時間しか寝ていない、会社辞めたい」「休職するか退職するか自分で決めるのでお母さんも口出ししないでね」と話していたという。また、11月には、電通事件と呼ばれる1991年の電通若手社員の過労自殺の記事に触れ、「こうなりそう」と語っていた。 自殺する直前の12月、「大好きで、大切な母さんさようならありがとう、人生も仕事も全ても辛いです。お母さん自分を責めないでね。最高のお母さんだから」とメールが送られてきたことを打ち明け、声をつまらせた。 幸美さんは、「自分の命よりも大切な愛する娘を突然亡くしてしまった悲しみと