東芝、タカタ、大王製紙…。私たちはことしも多くの企業の株主総会を取材しました。そこでみえてきたのは、大株主の行動に大きな変化が起きていることでした。そして、それは私たちの大切な資産にかかわる新たな動きでした。(経済部・峯田知幸記者/大江麻衣子記者) 大株主。企業の株式を大量に保有する株主のことですが、今回、私たちが注目したのは、大株主のうち、信託銀行や資産運用会社などです。 いずれもあまりなじみがないかもしれませんが、実は私たちの暮らしと関わりが深いのです。例えば年金。信託銀行や資産運用会社は、私たちが預けたお金を元手に多くの企業の株式を買って運用(増やそうと)しています。 運用先の企業の業績がよくなれば、持っている株式の価格が上がって利益が生まれ、それが私たちに還元されるということになります。こうした会社は機関投資家と呼ばれていて、多くの企業の大株主でもあります。こうした機関投資家は、「