4月中旬、東京・西新宿にあるオフィスビルの一室。リクルートスーツ姿の20代の若者が、企業の採用担当者と机を挟んで向かい合う。驚くような大きな声でのあいさつと自己紹介が終わると、熱気を帯びた面接が始まる。 新卒の合同就職セミナーなどでは、企業の担当者の話をおとなしく聞く学生の姿が目立つ。この場は違った。積極的に質問しているのは求職者である若者の方。所定の12分が経過すると大きな声で「ありがとうございました!!」と礼を言い、隣の企業の机に移動する。 これは、人材会社エン・ジャパンが昨年7月に始めた20代限定の就職支援サービス「エンカツ」の光景だ。このサービスでは、フリーターやニート、内定を獲得できずに大学を卒業したり、就職後すぐに会社を辞めたりしてしまった人物など、対象を20代に限定している。参加者に共通するのは営業職への興味と「正社員になりたい」という動機だ。 記者が取材した日の参加者は26
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