講談社が23日開いた決算発表の席上で、野間佐和子現社長の長男・野間省伸氏の次期社長内定が正式に明らかにされた。4月中頃をめどに新社長に就く。野間副社長は広告収入について「従来型の雑誌広告のビジネスモデルは終焉を迎えていると、個人的には考えている。厳しい環境が続いており、販売収入、雑誌ブランド事業収入とトータルで雑誌ビジネスを考えていかなければならない」との見方を示した。女性誌「VoCE(ヴォーチェ)」が今夏、デジタルプラットフォーム事業に乗り出す計画に触れ、「紙の置き換えではなく、製作段階から紙とデジタル双方を意識して作る。雑誌コンテンツと読者の価値をデジタルの中で最大化する、新たな手法を模索したい。同誌を端緒に、女性誌群のデジタル戦略を順次拡大する」とした。 講談社、3期ぶり純利益黒字 2010年11月期決算では、同期の広告収入は92億4000万円で09年比16.8%減だった。総売上高は