韓国・延世大で外国メディアの記者を対象に韓国での反日現象について説明する権聖主・同大大学院兼任教授=1月30日(桜井紀雄撮影) 日韓の相互理解を促すため、韓国にいる日系企業の駐在員らに日韓の社会や文化の差について講義する教育講座を続ける韓国人がいる。名門大、延世(ヨンセ)大大学院の権聖主(クォン・ソンジュ)兼任教授だ。日韓が手を結べば、世界をリードできる存在になり得るのに、日本の政治家の言動に反発し、韓国で反日感情が燃え盛るという悪循環が繰り返されてきたことへの疑問が講座を立ち上げた動機の一つだ。権教授に、韓国社会の「反日」メカニズムとともに、若い世代で変わりつつあるという対日認識について聞いた。 「静かに暮らすお隣さん」権教授は2016年から延世大大学院で日系企業の駐在員らを対象に「Gateway to Korea(韓国への入口)」と題し、韓国の閣僚経験者らさまざまな分野の講師を招いた講