身近な移動手段として自転車の利用を推奨している京都市で、駅前や路上の有料駐輪場に自転車を止めたにもかかわらず、なぜか放置自転車として行政に撤去されてしまうというケースが相次いでいます。一体どういうことなのでしょうか。 一方通行や狭い路地が複雑に絡み合う京の町。そこで市は、環境にも優しい手軽な乗り物として自転車での移動を推奨し、「世界トップレベルの自転車共存都市」を目指している。 京都市は駐輪場の整備も進めている。3年前に京都・中京区にオープンした月極めの地下駐輪場では入口のボタンを押すだけで自転車が自動的に地下へと運ばれていく。市内の駐輪場での収容可能台数は昨年度末時点で、約5万7000台。それでもまだ足りていないのが現状だ。 京都・下京区にある駐輪場では管理会社の社員が朝から夕方まで常駐し、スペースに収まり切らない自転車を整理している。 「収容台数68台あるんですが、それでは収まり切らな