長野県松本市と塩尻市を通る活断層が、牛伏寺断層(ごふくじだんそう)。松本市街の南西、中山丘陵の西側、牛伏川(うしぶせがわ)沿いで、牛伏寺があるのが名の由来です。糸魚川‐静岡構造線途中で、全長17kmほど(北北西一南南東方向)。市街地を除く5kmほどで断層が確認できます。 牛伏寺断層は、1000年に1回程度活動しており、最後の地震は1200年前頃と推測されるため、日本の活断層の中で最も確率が高いグループに入っていて、M8程度の規模の地震が発生する可能性が高いとされる地域です(地震発生で松本市内で1000人以上の死者が出ると推定されています)。 断層線に沿っては、断層崖、断層谷(ケルンコル)、断層突起(ケルンバット)、河川屈曲などが確認できるため、地質学の現地学習の場としても最適です。 松本市営の中山霊園(松本市中山)からは、松本盆地、北アルプスが美しく眺望できますが、牛伏寺方向に伸びる断層が