今月上旬発売の『SFが読みたい! 2018年版』で発表された、 プロの投票で決まる2017年のベストSFランキングを特別公開します! BEST SF 2017[国内篇]1『自生の夢』飛浩隆/河出書房新社…399 2『ゲームの王国(上・下)』小川哲/早川書房 …347 3『公正的戦闘規範』藤井太洋/ハヤカワ文庫JA…274 4『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』赤野工作/カドカワBOOKS …187 5『あとは野となれ大和撫子』宮内悠介/角川書店 …167 6『横浜駅SF』柞刈湯葉/カドカワBOOKS ……137 7『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』宮澤伊織/ハヤカワ文庫JA…128 8『ここから先は何もない』山田正紀/河出書房新社…94 9『もはや宇宙は迷宮の鏡のように』荒巻義雄/彩流社…81 10『BLAME! THE ANTHOLOGY』九岡望、小川一水、野﨑まど、酉
コルヌトピア 作者: 津久井五月出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/11/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書『コルヌトピア』は第五回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作二作の内の一作。180ページあまりの短めの長篇で、欠点といえるようなものも挙げられるけれども、破綻なくまとまっており、本書で示されるヴィジョンと才能は紛うことなき本物だ。大賞のうちのもう一作『構造素子』がデビュー作にして練りに練られたいきなりの傑作であることを考えると、こちらの方がむしろ新人のデビュー作らしいとはいえる。 都市の情景の素晴らしさ 物語の舞台となるのは、植物の細胞で情報を読み書きできる技術の発明によって、植物コンピュータが生まれた2084年の未来。計算能力の高さはそのまま莫大なアドバンテージに繋がる。研究は進み、地中に埋設した連絡根毛によって植生を電気的に接続し、植生全体を環境センサを
Web小説投稿サイト「カクヨム」で連載していた拙作『横浜駅SF』が、12月24日にカドカワBOOKSから刊行します。よろしく。 【書影】 【特設サイト】 各種情報が載っています。独自ドメインです(サブドメインだけど)。書評家の大森望先生と、SF作家の藤井太洋先生から推薦コメントをいただきました。ありがとうございます。 yokohamaekisf.kadokawa.co.jp 【あらすじ】 絶え間ない改築の続く横浜駅がついに自己増殖の能力を獲得し、膨張を開始して数百年後の日本。本州の99%は横浜駅で覆われ、Suika を所有する人間が住み自動改札による徹底した監視下にあるエキナカの社会と、それ以外の僅かな土地に追いやられた人間の社会に分けられていた…… 【Web版との違い】 カクヨム版の「本編」9万字から加筆して15万字になりました。7割増しです。全体的に加筆していますが、4章(四国編)はま
伊藤計劃の三作品をアニメ化する「Project Itoh」と連動し、版元をまたいでの出版企画が相次いでいる。本書もそのひとつだ。オリジナル・アンソロジー『NOVA+』(昨秋に第一弾『NOVA+ バベル』が刊行、本欄でも紹介)を一冊まるごと『屍者の帝国』競作にあてるという、ちょっと荒技の編集だ。いや、機を見るに敏というべきか。 先にハヤカワ文庫から出た『伊藤計劃トリビュート』も「Project Itoh」連動アンソロジーだが、そちらは伊藤計劃が提起したテーマ群を中堅若手作家が継承し、それぞれ独自の設定を起こしていた。いっぽうこちらの『屍者たちの帝国』は、伊藤計劃が敷いた設定(作品を仕上げたのは円城塔だが)を踏襲したシェアワールドだ。死体を復活させて労働や兵役に用いる「屍者テクノロジー」を主軸として、十九世紀末という時代背景、スチームパンク風の小道具、実在/虚構を取りまぜて個性的なキャラクター
決定版の「21世紀のSFベスト100」は〈本の雑誌〉2015年11月号をごらんください。 鏡明、大森望の両氏にぼくを加え、目利きとは名ばかりの乱読と独断と適当をぶつけあって1位から100位まで並んだわけですが、その座談会に先立って各自が推薦作リストを用意しました。 鏡リストは〈本の雑誌〉で鏡さんが毎年担当している「SFベスト10」(2001年度〜2014年度)から原著刊行が2001年以降のものを抜きだしたもの。大森リストは大森さんの著作『21世紀SF1000』の「21世紀SF推薦作100」リストと〈本の雑誌〉の常設書評「新刊めったくたガイド」(2011年1月号〜2015年9月号)の★★★★☆以上作品をあわせて、原著刊行が2001年以降のものを抜きだしたものです。そういう意味では、おふたりのリストはすでに公開されているわけです。 ぼくはそういう元手がないもので、えいやっとワガママな「21世紀
大賞 小川哲(おがわ・さとし)氏 『ユートロニカのこちら側』 佳作 つかいまこと氏 『世界の涯ての夏』 9月3日(木)、早川書房に於いて、第3回ハヤカワSFコンテストの最終選考会が東浩紀氏、小川一水氏、神林長平氏、小社編集部長・塩澤の4名により行なわれ、協議の結果、小川哲氏の『ユートロニカのこちら側』が大賞、つかいまこと氏の『世界の涯ての夏』が佳作に決定いたしました。 日本SFの振興を図る「ハヤカワSF Project」の一環として始めた新人賞です。中篇から長篇までを対象とし、長さに関わらずもっとも優れた作品に大賞を与えます。 受賞者には正賞として賞牌、副賞100万円が贈られ、受賞作は日本国内では小社より単行本及び電子書籍で刊行するとともに、英語、中国語に翻訳し、世界へ向けた電子配信をいたします。 さらに、趣旨に賛同する企業の協力を得て、映画、ゲーム、アニメーションなど多角的なメディアミッ
ディックに誓って、ガチです。 PKD総選挙、実施!! AKB総選挙も終わってしまいましたが、 SF者ならAKBよりPKD(=フィリップ・K・ディック)! そこでSFマガジン編集部では、PKD総選挙を実施します。 長篇、短篇もろもろ、PKDがこの世に送り出した作品から あなたの推しメン(作品)を選んで、投票をお願いします! 絶対的センター『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が 君臨するか? チームM(movie)の総監督「ブレードランナー」か? 結果はSFマガジン10月号(8月25日発売号)にて、堂々発表! 応募して、あなたの推しメンを神7(ベスト7)に押し上げてください。 ◆投票対象 フィリップ・K・ディックがこの世に送り出した作品、すべて。 長篇、短篇はもちろん、短篇集、ディック原作映画も含みます。 (近日中に当ページにリストをアップいたします) ◆投票
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