ソフトウェア開発とTOCとXPについて、今現在の理解をまとめてみた。同じ課題に対して出所は違うのに同じ結論に至る、というのは本質を外していない証左でもある、のだろうか。 TOC(Theory Of Constraints)は1970年末にイスラエル人物理学者エリヤフ・ゴールドラット博士が開発した生産管理用ソフトOPTに端を発するマネジメント理論である。元々は工場の生産管理の改善をテーマとして考え出されたものだが、その方法論は「人間が介在するシステム」の問題解決の本質を射抜いたものであったため、現在ではプロジェクト管理やサプライチェーン、また企業戦略やマーケティング、人事といった幅広い分野で利用されるに至っている。 詳しい内容については右に挙げた「ザ・ゴール」に譲るとして、TOCの主張は大雑把に言えば以下の様なものである。 「システムの抱える様々な問題は、ほとんどの場合1つまたはごく少