大学の入試検定料も高額ですが、授業料も高額です。70年代のなかば、わたしが学生だった頃、国立大学の学費は年36000円、私立大学の学費は年150000円でした。現在、それは、国立大学で54万円、私立大学で90万円です。国立大学で15倍、私立大学で6倍になったわけです。 ではこの間に物価はどれくらい上昇したのでしょうか。次のグラフをご覧ください。上のグラフが大学授業料の推移、下のグラフが1975年を100としたときの指数です。1975年とくらべて、2007年では、物価は2倍、私立大学の学費は4倍、国立大学の学費は15倍となっています。(出典 平成21年度文部科学白書) 国立大学の学費はひとまずおくとして、私立大学の学費でも家計に与える負担は、当時の2倍となったのです。1975年の大学進学率は27%、現在のそれは53%ですから、多くの家庭が教育費負担に苦しむのもうなづけます。