(羽田 真代:在韓ビジネスライター) 日本政府が2024年の秋に、紙の健康保険証を原則廃止にすることを発表した。政府のこの発表に日本ではいま賛否両論が飛び交っている。 廃止を反対する人の中には、「紙の健康保険証を廃止してマイナンバーカードを作らせ、国が国民を管理しようとしている」と批判する者がいる。国が国民を管理することは当然だと考える筆者にとって、反対派の意見は理解ができないのだが、筆者の母親も反対派だ。 ただし、彼女の場合は政府から支給される支援金欲しさにマイナンバーカードだけは作成した。保険証と口座の紐づけはしていない。母はカードを作っておきながら、「こうやって個人情報が国に抜き取られる」と政府を批判していた。メディアに洗脳された典型的な老人の例だ。 【関連記事】 ◎デジタル庁が発足して1年、ちっとも進まないデジタル化の根源に横たわる呪い(https://jbpress.ismedi