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ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (10)

  • nix in desertis:オールタイム・ベストエロゲソング30(+10)

    特に何かあったわけでもなく唐突に始める。実はリスト上は「オールタイム・ベスト100」まで作ったが,記事にする上で100全てにコメントをつけると長くなりすぎるのと,どこまでがエロゲか問題がつきまとう曲も中には含まれていたため,ルールを定めて100曲から改めて40曲を選び直した。ルールは以下の通り。 ・18禁の商業作品で,かつ自分がプレイ済のゲームの中から30曲。 ・18禁の商業ゲームながら,自分が未プレイであるゲームの中からは10曲。 ・なるべく同じゲームから2曲を選ぶのは避け(例外有),同じブランドからの選曲は可能な限り少なくする。 最後の縛りの関係上,惜しくも40曲から漏れた曲がかなりある。たとえばKEYだとLight colors(智代アフター)やLittle Busters!,ねこねこソフトだとEscarlata(Scarlett)や六花のうた(ゆきいろ),何よりAugustはEte

  • nix in desertis:高校世界史の教科書で「ニューディール」をいかに扱うか

    高校世界史深掘りシリーズ。一般にフランクリン=ローズヴェルト政権がとったニューディール(政策)はアメリカ経済を回復させ,世界恐慌からの回復を実現したというイメージを持たれていると思われる。実際にはアメリカは1937年の秋頃に再度不況に突入し,1938年には二番底を経験している。ニューディールは議会と司法の抵抗により当初の想定よりも小規模でしか実現されず,十分な効果を発揮することができなかった。司法の抵抗としてはNIRAの違憲判決が有名であろう。議会は共和党はもちろん,民主党も南部の保守派が強く抵抗した。ちょうど民主党がリベラル旋回の途上にあって,伝統的な民主党の党員と亀裂が生じていた時期と重なっていたというのは見過ごされがちであるかもしれない。結局,アメリカが世界恐慌からの完全な脱却に成功したのは第二次世界大戦による軍需拡大の貢献が大きい。 しかし,ではニューディールの歴史的意義が過大評価

    klaftwerk
    klaftwerk 2021/01/20
    戦争って景気浮上効果凄いんだなあ、と当時の教科書読んで思ってたな
  • nix in desertis:16世紀の「価格革命」を高校世界史教科書でどう説明するか

    高校世界史深堀りシリーズ。16世紀の西欧では,その世紀を通じて長期的・持続的な物価騰貴が生じ,最終的に約3〜4倍まで上昇した。これを価格革命と呼ぶ。100年間で3〜4倍では革命と呼ぶには随分と緩やかな物価騰貴であるように思われるが,この物価騰貴はその速度で歴史に残ったわけではなく,様々な影響をもたらしたがゆえに命名されたものである。その影響を高校世界史の内容に沿って列挙してみよう。 ① 当時の封建領主は永代的な固定地代を農民から徴収していたため,物価騰貴に追随できず,相対的に経済的に困窮することになった。 ② 当時の西欧の主要産業の一つに銀鉱山の経営があったが,価格革命は銀価格の下落をもたらしたため,多くの鉱山に一時的な経営破綻をもたらした。これにより没落した名家としてアウクスブルクのフッガー家が有名である。 ③ 持続的なインフレが投機ブームを生んだ。かつ,同時期の商業革命の影響により主な

  • nix in desertis:中国麻雀を打ってみた感想

    友達中国麻雀(麻将,国際麻将)を打ってみたので,その感想。 中国麻雀のルールはWikipediaなりニコニコ大百科なりを参照にしてほしいが,日麻雀との違いを端的に言えば ・リーチがない。 ・ドラがない,というか王牌がない。(ただしドラに相当する物はある。日麻雀に比べて効力は弱いけど) ・フリテンがない。 ・い下がりという概念がなく,門前役も少ない(平和でさえ門前役ではない)。当然喰い替えも禁止にならないし,むしろ非常に重要な戦術になる。 ・ツモ上がりが非常に強い。簡単に言えばロン上がりの3倍近い点数がもらえる。 ・符がない代わりに,符も役扱いになる。カンチャンやペンチャンも役(一番安い1点役だけど)。なんと絶一門も1点役である。 ・符が役扱いになるように役の数が多い(日が約30種に対して約80種)。逆に言って,役が80種もあるからいって怯むことはない。 ・1翻縛りに代わって,

  • nix in desertis:2015春アニメ感想

    ・『Fate/stay night UBW』。見事な映像美でのアニメ化,ありがとうございました。劇場版も期待しております,以外の感想が特に無い。 → 一つケチをつけると,会話劇が原作の華というのはわかるんだけど,アニメでそれをそのままやるというのはアニメの美点を殺してないか。原作は文章だから会話劇でもダレないわけで,それを声優が読み上げるアニメとは性質が異なる。そこでアニメが原作の良さを残しつつ違った見せ方をするのが脚家の腕の見せ所で,「アニメ化」というものなのでは。正直に言って19−21話は原作との違いが少なかったという意味でつまらなかった。 ・『SHOW BY ROCK!!』。ニコニコでやってなかったら絶対に見てない系統のアニメ。だが,おもしろかった。1話は突拍子もなさすぎる話で不安だったが,2話の説明回がよく機能していたと思う。1話のあのテンションで続いていたらちんぷんかんぷんすぎ

  • nix in desertis:SHIROBAKO見ました

    ・『SHIROBAKO』をニコ生一挙放送で見た。話題になるだけはある名作だった。この感想は冬アニメ感想に足しておく。 自分が敬遠していた理由は,単純なアニメ業界裏話だったら別にそんなに興味ないなと思った点と,P.A.WORKSは『花咲くいろは』を3話で切ってから合わないと思っていたという点が大きい(例外的に『有頂天家族』だけ見てる)。後者に関しては後追いで感想を読んでいくと同じようなことを言っている人が多数見つかり,自分が言うのもなんだが京アニ並にアレルギー発生させとるんやなあの製作会社,と思った。で,1話も見てなかったわけだが,1話を見て名作臭しかしなかったので,わず嫌いは良くないなと反省した限りである。 で,個人的にはアニメ業界裏話だったというよりは,お仕事アニメだったと評価すべきで,前者としてはもちろん後者としても非常によくできていた。労働者の皆様は身につまされる思いをしながら見て

  • nix in desertis:2015冬アニメ感想(主に艦これとモバマスとSHIROBAKO)

    艦これ。最終話見た直後に別個に一記事立てて書こうと思ってたが,冷静になろうと思って一週間ほっといた結果,そのまま一ヶ月経ってしまった。しかし,良いこともあった。冷静になって一ヶ月ほど寝かせてから再度考えてみた結果,冷静になって考えてもやっぱり駄作だったという結論しか出せないことがわかった。それはそれとして,後出しで感想を書くと先人の知恵が活かせるという利点がある。 おそらく,当にこうだったのではないかと。自分もドーリットル空襲があったあたりから,似たようなことは考えていた。 → ついでに言えば,割りとガチで『マブラヴオルタネイティヴ』(因果律量子論)をやろうとしてたのではないかと考えている。少なくとも,「アニメ艦これ世界には史実に向かわせる強制力が働いている」という設定があったのは確実で,その上で「提督と何人かの艦娘は,(因果律の中心たる吹雪に近いため)史実の結果を予知できていたか,何

  • nix in desertis:『WHITE ALBUM2』レビュー

    一応致命的なネタバレは避けていて,作の設定を知らなくても読めばそれなりに分かるように書いているはず。(むしろ『君望』はネタバレしている) さて,三角関係を描いた作の感想というと,まずもって来るのが「どうしてこうなった」「誰が一番原因だ」問題である。まずこれに意見を表明しておかないとレビューとはなるまい。私の立場は,「全員が平均的に悪い」というありきたりなものではあるが,これ自体が作の重要なポイントであると思う。ちょっと説明を加えさせてほしい。 作の三角関係の根的な原因は,すれ違い,タイミングの妙が全てで,実際のところ究極的な悪者はいないというものだ。これは極めて丸戸らしい世界観で,「世界は貴方が思っているよりもちょっとだけ優しい」から全くぶれてない。絶対的な悪者がいない程度には優しいのだけれど,しかし運命は残酷で。「世界は」「貴方が思ってるよりも」「ちょっとだけ」「優しい」のがそ

  • nix in desertis:彼女と彼女と私の七日 レビュー

    先に書いておくと,端的に言って名作である。百合ゲーでフリーゲーム,という非常に特殊なゲームである。フリーなので公式HPからダウンロード可能であるが,夏コミにサントラ付のパッケージ版が発売されるので,今からプレイするならそっちを買うことをお勧めする。ショップ委託もあるそうである。 公式HPを見てくれればわかる通り,まずCGのクオリティが高い。また,実際にやってみるとわかるが音楽とテキスト・シナリオの質も悪くない。しかもフルボイスである。短いには短いが,普通にプレイして6〜7時間ほど,読むのが早ければ5時間ほどはかかる程度にボリュームがあり,低価格路線の商業作品程度には作品規模がある。これでフリーというのは驚異でしかない。あとがきで作者たち自身が「こうしたものの安売りは業界の価格破壊につながる」ということを述べているが,にもかかわらずフリーである。 それでもフリーにした理由そのものが,作の高

  • nix in desertis:カオスラウンジ周辺諸問題について

    0.はじめに 私のことをよく知らない人のために自己紹介を兼ねて言えば,私がこの問題に関心を持ったのは美術史学畑の人間だからであり,20世紀以降の芸術は一部例外を除けばおおよそ全部嫌いだからである。私の芸術観については過去記事のこれやこれを参考にしていただければおおよそわかると思う。 実害もなくなぜそんなに嫌いなのかと言われると,実はそこまで嫌いでもなく,自分が好きなものの行く末はなんのかんの言いつつもやはり興味を惹かれ,結果的に横目で眺めているというのがおそらく正しい。趣味が悪いと言えば悪いし,私憤でしかないと言われれば,私憤であると答える。特に村上隆関連を追っていたのは,自分の趣味であるヲタク界隈と接続しているからで,カオスラウンジはその延長線上に登場したに過ぎない。また,まどか☆マギカ関連でおもしろくない批評をやっていたのが彼らに良くない印象を与えたことも,一応この記事を書いた理由とし

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