ブックマーク / kleinenina.hatenablog.com (126)

  • 映画『スパニッシュ・アパートメント』 - 本と映画と時々語学

    ヨーロッパの交換留学生を主人公とした青春映画をご紹介します。 学生あるある、留学あるあるを思い出してぐっと来てしまう作品でした。 あらすじ 文化のるつぼ 学生あるある スペインとカタルーニャ 余韻を残すラスト おわりに あらすじ パリの男子学生グザヴィエは、父の知り合いから、将来EU統合関連の仕事に就けるよう、スペイン経済について勉強することを進められる。 導入間もないエラスムス制度を利用して、スペインの大学に留学することにしたグザヴィエ。 恋人マルティーヌや家族と離れ、色々あった末に新天地バルセロナに辿り着く。 何とか住居を見つけ、カタルーニャ語の講義がわからなかったりしながらも学期が始まった。 到着して間もなく知り合った医師夫婦や、ヨーロッパの様々な国から留学に来たルームメイトたちと、恋に学びに賑やかな留学生活が続いていく。 文化のるつぼ グザヴィエが利用したエラスムス制度は、ヨーロッ

    映画『スパニッシュ・アパートメント』 - 本と映画と時々語学
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    kleinenina 2017/11/12
    id:gemini-yahataさん 普段はこんなに長閑な町なのになあと言う印象でした。音楽も素敵でしたね!
  • ハリウッド映画を観る理由 - 本と映画と時々語学

    ドイツ映画や邦画を観る理由、映画そのものを観る理由などに続き、ハリウッド映画を観る理由を綴ってみました。 味気も素っ気もない言い方をすれば「数が多いから」なんですが(ハリウッド映画を選択肢から外したら、濃いあるいはマニアックな映画ばっかりになります)、 ハリウッド映画を観るときにこんな要素を求めていることが多いなと思うものをまとめました。 ハリウッド映画=米国映画と考えていただけると幸いです。 ニューヨーク派は今回除外です。 米国の歴史を学びたい 壮大なアクションやSFが観たい 痛快なコメディが観たい 明るく深い物語に感動したい おわりに 米国の歴史を学びたい 米国の歴史映画を学ぶなら、米国映画が一番です。 南北戦争について『風と共に去りぬ』に、 ベトナム戦争について『7月4日に生まれて』に学べた部分は多かったと思います。 kleinenina.hatenablog.com kleine

    ハリウッド映画を観る理由 - 本と映画と時々語学
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    kleinenina 2017/11/09
    id:gemini-yahata さん ブックマークありがとうございます。世界中から人材が集まるハリウッドはやはり凄いですね!
  • 映画『君の膵臓をたべたい』 - 本と映画と時々語学

    今更ながら今年の有名どころ邦画をご紹介します。 切ないけど元気づけられる、住野よるの小説が原作の青春映画です。 あらすじ ヒロインの桜良 主人公の反応 彼女が彼を選んだ理由 お勧めしたい理由 おわりに あらすじ 高校生の主人公は、ある日病院でクラスメートの桜良が落とした、家族との交換日記を拾う。 そして、彼女が膵臓の病気を抱えており、あと何年も生きられないことを意図せずして知ってしまう。 桜良が不治の病に罹っていることは周囲の誰も知らなかった。 彼が桜良の秘密を知ってから、桜良は頻繁に話しかけてくるようになっただけでなく、周囲のいぶかしむ目も気にせず、彼をデートに連れ出すようになる。 彼女は死ぬまでにしたいことを実現する相棒として彼を選んだのだった。 ヒロインの桜良 桜良は明るく、誰にでも好かれる可愛い高校生です。 対照的に主人公は無口で、友達がおらず、他人に興味を持たない性格です。 図書

    映画『君の膵臓をたべたい』 - 本と映画と時々語学
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    kleinenina 2017/11/07
    id:tekuteku_michikusaさん 私も当初敬遠していたのですが、破綻や違和感のないストーリーだと思えました。機会がありましたらぜひ!
  • 映画『海を飛ぶ夢』 - 本と映画と時々語学

    尊厳死について考えさせられる、実話を基にしたスペイン映画をご紹介します。 主人公ラモン・サンペドロは実在の尊厳死活動家です。 あらすじ 尊厳死という選択 海を飛ぶ夢 選択する自由 おわりに あらすじ ガリシア地方に住む中年の男性ラモンは、20代の頃に首の骨を損傷して以来、首から下の体が動かせない生活を送っている。 他者と意思の疎通ができ、家族の介護に支えられて生きている彼だったが、自分の人生を生きられないことを悩んだ結果、尊厳死を選びたいと考える。 ラモンは弁護士を呼び、TV出演や訴訟を通して自らの意思を世間に訴えようとする。 彼を励まそうとする者、諌めようとする者、賛成を唱える者、世間からは様々な反応が返ってくる。 尊厳死という選択 ラモンは健康な若者でしたが、ある日泳ごうと海に飛び込んだ時に首の神経を損傷します。 四肢麻痺になった彼は、首から上しか動かすことができなくなりました。 口に

    映画『海を飛ぶ夢』 - 本と映画と時々語学
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    kleinenina 2017/11/03
    id:dokushokさん 私もその言葉が一番印象に残っています。機会がありましたらぜひ!
  • カタルーニャの独立宣言 - 本と映画と時々語学

    10月1日、独立を問う住民投票が行われたスペイン・カタルーニャ州より、投票の最終結果は賛成票9割と発表され、先日独立宣言も行われました。 1日の記事以降の経過を整理してみます。 スペインを揺さぶるカタルーニャ独立運動について - 映画と時々語学 投票の様子と結果 スペイン王室・中央政府の反応 カタルーニャ自治州政府の行動 州議会の独立宣言 独立騒動による影響 おわりに 投票の様子と結果 住民投票自体が、スペイン国内法上、無効な手続きであるとして、中央政府は断固阻止の立場を取っていました。 このため、投票所の閉鎖や投票阻止を狙って、中央政府からの警官隊が大量に現場に押し寄せ、住民との衝突がありました。 SNS上に、警官が市民を殴打する動画なども次々に投稿され、ニュースでは負傷者が800人以上にのぼると発表されました。 jp.reuters.com 投票結果は先述の通り投票率4割、開票結果

    カタルーニャの独立宣言 - 本と映画と時々語学
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    kleinenina 2017/10/31
    id:cenecioさん ブックマークありがとうございます。是非よろしくお願いします。お手柔らかにお願いしますm(_ _)m
  • 映画『遠い空の向こうに』 - 本と映画と時々語学

    頑張る元気をくれる青春映画をご紹介します。 NASAの技術者の実体験を基にした小説『ロケットボーイズ』が原作です。 映画原題の"October Sky"は、Rocket Boysのアナグラムになっています。 相当ネタバレします。 あらすじ 広い世界を見たい少年 周囲の大人たち ときには誰の声も聴いてはいけない おわりに あらすじ 1957年10月、冷戦下のソ連から人工衛星スプートニクが打ち上げられた。 ウェストヴァージニア州の小さな炭鉱町で、夜空を駆けるスプートニクと、 ソ連の技術力を目の当たりにして悲嘆にくれる大人たちを見た高校生ホーマー。 彼は友人たちと自作のロケットを作ろうと思い立つ。 クラスメイトや炭鉱の従業員の協力を得ながら試作にこぎつけたホーマーたちだが、 打ち上げ実験に失敗してしまう。 ロケットが炭鉱に飛んで行ってしまったことから、炭鉱で働く父に叱責される。 父は、将来は彼も

    映画『遠い空の向こうに』 - 本と映画と時々語学
    kleinenina
    kleinenina 2017/10/29
    id:audubonさん 私もこの映画大好きです!ご指摘の通り、小説『ロケットボーイズ』が原作です。
  • ゆるりと復活 - 本と映画と時々語学

    こんばんは。 ゆるりと更新を再開しております。 まだ業が慌ただしいので、当面は週1ペースでの更新ができるように維持したいです。 今月は、初めて時事ネタに合わせた記事を投稿しました。 ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロ氏の作品紹介と、カタルーニャの独立騒動です。 kleinenina.hatenablog.com kleinenina.hatenablog.com どちらもタイムリーだったことで、記事の少なさを考えるとそこそこのPVを達成してくれました。 話題のトピックと自分がそれなりに知識のある分野がたまたま重なったので、楽しく記事が書けました。 特にイシグロ作品の紹介は、もともと好きで既出の記事もあったため筆が進みました。 アクセス解析をみてみると、『サバイバルファミリー』の記事が掲載されたこともあり、Smartnewsからの流入が現在トップです。 しかし、Googleからの流入が2

    kleinenina
    kleinenina 2017/10/26
    id:one-chanceさん こちらこそありがとうございます。ここぞという作品紹介をお届けできるよう頑張ります! id:jizi9さん ありがとうございます。こちらこそいつも楽しみにしておりますので、引き続きよろしくお願いします!
  • 映画『サバイバルファミリー』 - 本と映画と時々語学

    久方ぶりに邦画のご紹介です。 家族の絆に焦点を当てたサバイバルコメディです。 「西日編」以降の項目が核心ネタバレになります。 あらすじ 鈴木家の生活 電気なしの社会 東京脱出 西日編 家族の行方 便利さが覆い隠すもの おわりに あらすじ 鈴木家は、サラリーマンの父、専業主婦の母、大学生の長男・賢司、高校生の長女・結衣の4人家族。 東京で何不自由なく暮らしているが、親の心子知らず、子の心親知らずな、ありふれた家族だった。 しかしある日突然、世界から電気が消えてしまう。 会社や学校は全く機能しなくなり、やがて日常生活を送るにも支障が出始める。 大阪なら電気が使えるという噂を聞いた一家は、思い切って自転車で東京を脱出することを決める。 鈴木家の生活 日のどこにでもいそうな鈴木家は、経済的には不自由ないけれども、仲がいいかというとそうでもありません。 子どもたちはスマホばかり見ている一方、威

    映画『サバイバルファミリー』 - 本と映画と時々語学
  • 映画『アニー・ホール』 - 本と映画と時々語学

    好きな恋愛映画トップ5に入る映画をご紹介します。 やんわりネタバレします。 あらすじ 主人公アルビー ヒロインのアニー 恋愛あるある ないものねだり おわりに あらすじ ニューヨークに住むコメディアンのアルビー・シンガーは、歌手を目指す明るく陽気な女性アニー・ホールと付き合い始める。 ひねくれたアルビーと、誰にでも気さくなアニーは正反対であったが、最初は順調に関係を深めていた。 しかし、思い出が増える中で、同棲や喧嘩、些細な行き違いを重ね、やがて2人の仲は複雑なものになっていく。 やがて、音楽業界の関係者から声をかけられたアニーは、カリフォルニアへ向かうことになる。 主人公アルビー ウディ・アレン演じるアルビーは、一言で言うと面倒くさい奴です。 何かというと他者をこき下ろし、自分ができないことの言い訳をし、認められるべき自分が認められないと嘆き、挙句その理由がユダヤ人差別だと言い切ります。

    映画『アニー・ホール』 - 本と映画と時々語学
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    kleinenina 2017/10/16
    id:momozzarellaさん 遅まきながらブックマークありがとうございます!古い映画ですが、古さを感じさせない名作です(*´ω`*)ぜひぜひ!
  • 映画『カティンの森』 - 本と映画と時々語学

    ポーランド史における大事件を描いた映画をご紹介します。 あらすじ カティンの森事件とは 大国に翻弄される歴史 淡々と過去に向き合う おわりに あらすじ 第二次世界大戦下のポーランド。 西はナチス・ドイツから、東はソ連から侵攻され、ポーランドは国家としての姿を失った。 独ソ不可侵条約で手を握ったドイツとソ連は、ポーランドを分割統治することとなったのだ。 ナチスが忍び寄るクラクフから逃げてきたアンナは、ソ連側へ連行される直前の夫アンジェイに会うことができた。 逃亡を勧めるアンナだったが、アンジェイは軍への忠誠からそれを拒否する。 連行されて行った数多の軍人たち、その家族たち、そしてすべてのポーランド人にとって、長い苦難の歴史が始まろうとしていた。 カティンの森事件とは 第二次世界大戦中、ソ連占領下のエリアで20万人以上のポーランド軍捕虜が行方不明になりました。 ロンドンへ移転していたポーランド

    映画『カティンの森』 - 本と映画と時々語学
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    kleinenina 2017/10/12
    id:cenecioさん ワイダ監督の経歴について情報提供と、ブックマークありがとうございます。並々ならぬ重みを感じるのはそんな背景も影響してそうですね。
  • カズオ・イシグロの長編小説一挙紹介 、受賞理由分析 - 本と映画と時々語学

    最新作以外すべての長編を読破している大好きな作家、カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞しました。 イギリスの有名小説は『デヴィッド・コパフィールド』から『ハリー・ポッター』まで色々ありますが、エンターテインメント重視に感じるものが多いなか、イシグロ作品には哲学を感じることができます。 「記憶」をテーマとした一人称の作品は、癖がない文章の力もあって読者を物語に引き込みます。 より沢山の方に魅力を知っていただけるよう、これまでに読んだ長編小説を刊行順にご紹介します。 遠い山なみの光 浮世の画家 日の名残り 充たされざる者 わたしたちが孤児だったころ わたしを離さないで 授賞理由について おわりに 遠い山なみの光 戦後しばらくの長崎を主な舞台とした小説。 現在ではイギリスに住んでいる主人公の日人女性が、夫や舅とともに暮らした長崎生活を回想します。 遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫) 作者

    カズオ・イシグロの長編小説一挙紹介 、受賞理由分析 - 本と映画と時々語学
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    kleinenina 2017/10/07
    id:momozzarellaさん ブックマークありがとうございます。遠い山なみの光は好きな作品の一つです!ぜひお読みになってみてください(。・ω・。)
  • スペインを揺さぶるカタルーニャ独立運動について - 本と映画と時々語学

    わけあってスペインに行ってまいりました。 マドリッドで何気なくテレビをつけたら、バルセロナ市内の物々しい風景が映し出され、ただならぬ雰囲気。 懸命の字幕読解とググった情報によると、スペインの一地方であるカタルーニャの独立をめぐる住民投票が行われるとのこと。 カタルーニャで投票に向けた独立運動が活性化する一方、スペイン中央政府は「断じて認めん」と強硬に反対。 内務省が体制を掌握にかかったり、投票用紙を押収したり、投票所を閉鎖しようとしたり、きなくさい状況になっています。 www.jiji.com 現地での大ごと感と比べ、日語メディアではあまり報じられていませんでしたので、多少にわかながらも、自分の調べた範囲内でまとめてみました。 カタルーニャの概要 カタルーニャ独立運動の背景 カタルーニャが独立したい理由 カタルーニャ・ナショナリズム スペイン国内の再分配問題 スペインがカタルーニャを独立

    スペインを揺さぶるカタルーニャ独立運動について - 本と映画と時々語学
  • 映画『ビフォア・ミッドナイト』 - 本と映画と時々語学

    『ビフォア』3部作の第3部です。 前2作のレビューはこちら。 ネタバレします。 あらすじ 前作の運命的な再会から9年、セリーヌとジェシーは双子の娘とギリシャで夏休みを過ごしていた。 ジェシーの前のもとで暮らす息子ハンクを送った道すがら、年頃の息子のそばにいてやれないことに悩むジェシーはアメリカへの転居を考え始める。 パリで仕事に就くセリーヌは反対し、これをきっかけとして普段ジェシーに対して抱いている不満が噴出してしまう。 恋人から家族へ 『ビフォア・サンライズ』では初々しい学生、 『ビフォア・サンセット』では華のアラサー、 『ビフォア・ミッドナイト』では責任も家族もあるアラフォーとして、 セリーヌとジェシーが描かれています。 縮まっていく距離感にときめいたり、 ドラマチックな再会に運命を感じたりと言った展開を通り越し、 同じ時間と人生を過ごしています。 前作『ビフォア・サンセット』で結婚

    映画『ビフォア・ミッドナイト』 - 本と映画と時々語学
  • 映画『ビフォア・サンセット』 - 本と映画と時々語学

    恋愛映画の金字塔『ビフォア・サンライズ』の続編をご紹介します。 偶然すぎる運命の出逢いから9年後の2人を描きます。 ところどころネタバレします。 あらすじ 時間を感じさせない再会 9年経ったという現実 大人の甘酸っぱさ 物語の舞台について おわりに あらすじ 9年前のヨーロッパ旅行でセリーヌと恋に落ちたジェシーは、当時の思い出を小説に著して人気作家となった。 彼は著書のPRのためパリの書店を訪れていたが、スピーチの最中、店内に佇んでこちらに微笑みかけているセリーヌに気づく。 彼はイベント終了後すぐにセリーヌと話し出し、アメリカに帰国するフライトまでのわずかな時間をパリの街中で彼女と過ごす。 時間を感じさせない再会 2人でウィーンの街を歩き回ってから長い時間が経っていますが、序盤から前作のようにノンストップでひたすら話し続ける場面が続きます。 知的で自立心のある学生だなと思いながら『ビフォア

    映画『ビフォア・サンセット』 - 本と映画と時々語学
    kleinenina
    kleinenina 2017/08/25
    id:asataro09 ブクマありがとうございます。私も大好きです!すべてが絶妙だなーと感動してしまいます。
  • 映画『プリティ・ウーマン』 - 本と映画と時々語学

    痛快なシンデレラストーリーをご紹介します。 『マイ・フェア・レディ』を下敷きとしたロマンチック・コメディです。 あらすじ 2人の変化 元ネタへのオマージュ おわりに あらすじ ウォール街で働くエドワードは、巨額買収案件のため西海岸を訪れる。 退屈なパーティを抜け出して偶然出会ったコールガールのビビアンに声を掛け、ロサンゼルス滞在中の6日間話し相手をしてくれるよう依頼する。 派手な格好や振る舞いから、高級ホテルやブランドショップで蔑みの目を向けられてしまうビビアンだったが、品のある女性になるスキルを身につけて行く。 そして、エドワードとビビアンの距離も次第に変化して行くのだった。 2人の変化 お金持ちと売春婦が心を通わせるというラブストーリーですが、 ビビアンが一方的にエドワードのおかげでレディになれたり、愛されたりするだけではないところがミソです。 エドワードもまた、ビビアンの素朴な感受性

    映画『プリティ・ウーマン』 - 本と映画と時々語学
    kleinenina
    kleinenina 2017/08/23
    id:better_daysさん 単なる少女漫画に終わらないところが名作たる理由ですね。たまにもう一度観たくなります。
  • 映画『ヒトラーの贋札』 - 本と映画と時々語学

    ナチスが企んだある作戦を下敷きにした物語をご紹介します。 イギリス経済の混乱を狙ってポンド紙幣の贋作を製作した「ベルンハルト作戦」では、強制収容所内のユダヤ人が動員されていました。 作は高い評価を受け、アカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。 ところどころネタバレします。 あらすじ 生きることと正義感の狭間 人間が人間たりえること おわりに あらすじ 贋作づくりを生業とするユダヤ人のソロヴィッチは、ある日ゲシュタポに捕らえられザクセンハウゼン強制収容所に送られる。 最初は強制労働に従事していた彼だったが、絵を描く能力に目をつけられ、やがて画家としての仕事を請けるようになる。 そしてある日、彼以外にも何人かのユダヤ人が集められ、ポンド紙幣の贋札造りを言い渡される。 イギリス経済を混乱させることを企図して画策されたベルンハルト作戦の始まりだった。 生死の境をさまよう強制労働から逃れた彼らだ

    映画『ヒトラーの贋札』 - 本と映画と時々語学
    kleinenina
    kleinenina 2017/08/22
    id:one-chanceさん ありがとうございます!良作の発掘頑張ります。
  • 映画『恋する惑星』 - 本と映画と時々語学

    映画史に残る香港映画をご紹介します。 香港ひいてはアジアを代表する映画人、ウォン・カーウェイ監督作品のレビューです。 オレンジさん(id:mata1)や、id:Reiko_NBさんが以前コメントで言及してくださった作品なので「よっしゃー」と思って記事にしたくなった次第です。 割とネタバレしています。 あらすじ スタイリッシュだけど人間的 大都会だからこそ起こること 前半と後半で違う味わい おわりに あらすじ 明日恋人になる相手と、今日すれ違っているかもしれない。 香港の巨大雑居ビル、重慶大厦には今日も様々な人物が行き交う。 恋人に振られた警官223号・モウは、手当たり次第女性に電話を掛けたりと、やけくそになっていたところで、謎めいたブロンドの美女に出会った。 一方、スチュワーデスの恋人と上手くいっていない警官663号は、ビル内の小さな品店の店員フェイと出会う。 刹那の恋が、あらゆるものの

    映画『恋する惑星』 - 本と映画と時々語学
  • ドラマ『リベンジ』で学んだ英語表現 - 本と映画と時々語学

    『デスパレートなたち』に引き続き、ドラマで学んだ英語表現をご紹介します。 kleinenina.hatenablog.com Drop the act. devastated We're done. Can't I just have a normal friend? Drop the act. マルゴーがルイーズに半ギレで言い放った一言です。 言い換えるとしたら、Stop acting like that (I know what you did).という感じ。 (あなたが何をしたのか知っているんだから)白々しい演技はよして、と言ったところです。 記憶に残っている場面は一回だけですが、ドラマの内容を考えると、何百回も使われていておかしくない言い回しです。 devastated これは何回か出てきたかと思います。 身近な人の死や、離婚などで途方に暮れている、疲弊しているときに形容詞的に使

    ドラマ『リベンジ』で学んだ英語表現 - 本と映画と時々語学
  • 映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 - 本と映画と時々語学

    フィッツジェラルドの短編を基にした映画をご紹介します。 大物主演2人の演技が心に残る作品です。 核心部分はネタバレせずにお送りします。 あらすじ 若返る人生でも変わらないこと 若返る人生の苦しさ 人生の素晴らしさとは おわりに あらすじ ハリケーンが近づくニューオーリンズの病院の一室で、死の床に伏す老婦人が娘キャロラインに日記の朗読を頼む。 日記には、ベンジャミン・バトンという男性の人生が綴られていた。 第一次世界大戦が終結した日に生まれたベンジャミンは、父の手によって近隣の老人福祉施設に置き去りにされる。 施設の経営者夫婦に拾われた彼は、老人のように皺だらけで、関節も弱く、長くは生きられないと思われていた。 しかし、ベンジャミンは年とともに若返り、様々な場所で多くの人に出会いながら人生を送っていくこととなる。 若返る人生でも変わらないこと 人はみんな歳を取ると肌が皺だらけになり、歩けなく

    映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 - 本と映画と時々語学
  • 映画『マンデラの名もなき看守』 - 本と映画と時々語学

    アパルトヘイト政策下の南アフリカ共和国で、実際にマンデラの看守を務めた人物が主人公の映画をご紹介します。 細部までは明かさないように気を付けつつ、大筋でネタバレします。 あらすじ マンデラ収監前の経緯 ジェームズの変化 グループ同士から人間同士へ おわりに あらすじ 南アフリカの刑務官であるジェームズ・グレゴリーは、͡コサ語を理解できることを買われてネルソン・マンデラの監視を命じられる。 この任務のためにジェームズは家族とともに、マンデラが終身刑に服するロベン島に赴任した。 当初、マンデラは死刑に処されて当然だと考えていたジェームズは、生身のマンデラを目にし、彼の威厳ある態度に触れてからその印象が変わり始める。 ある日、マンデラの息子の訃報を知ったジェームズは、誰も守っていない所内規程に沿って、彼に忌引き休暇を与えた。 以後、マンデラとジェームズは人間対人間としての交流を重ねていく。 実在

    映画『マンデラの名もなき看守』 - 本と映画と時々語学