優れた設計、優れたプログラムであればあるほど、コメントは不要である、というのが真理の一つだと思う。もっとも、「優れた」の中にも「複雑なハックを駆使してとにかく高速化」とかそのたぐいの物はあって、そういうものにコメントがないのはパズルや入試問題を解かされているような不毛があるので仕事という面であれば避けたいものではある。 であるならば、コメントを書くのはどういう場合なのか。 至極簡単な理由は、優れたプログラマーなどそんなにいない、というまた別の真理によるものだ。コードにコメントを書かないことを目指すべきであることと、実際にコメントが不要なコードが書けることはイコールではない。業務プログラマーの世界であれば尚更である。そこで目指されているのは完璧なクオリティーのコードを書くことではなく、QCDが計画の範囲内に収まることであるから… ただ、不要なコメントもたくさんある。特に処理そのものの説明をコ
コードにコメントを書かない事を責められた時の言い訳 私はコードにコメントを書かない。それは面倒だとか、ここに書いてある事情があるとかではなくて、「信念」として書かない。書くべきではないと思っているからだ。コメントを書いたら負けだとさえ思っている。これはもう20年来そうだ。 ちょっとしたメモのようなコメントは、つい書きたくなる。私は「自分のコードは他人も見る」「過去の自分は他人」と思っているので、その時の助けになるようなコメントはむしろ入れたい欲求にかられる。コメントで意思伝達しておけば楽だと思う。が、「コメントを書いたら負け」だと思っているから書かない。 例外的に書くのは、 ファイルの冒頭に書くGNUなヘッダ ヘッダファイルに書く構造体の宣言 コメントアウト くらいで(これらはむしろ積極的に書く)、その書かないっぷりは、gotoよりも少ないくらいだ。 なんでそこまでコメントを嫌うかと言えば
以下の記事を読んで。 530000micro.hatenablog.com 僕が勤めている会社では、原則、プログラムにコメントを書かないのがルールです。 人生で初めてプログラムに触れてからこのかた、プログラムには必ずコメントを書けと指導されて来ましたし、自分自身も、後輩たちにちゃんとコメント書けよと言い聞かせてきました。そんなわけで、最初に全然コメントのないソースコードの山を見たときは、正直「ゲッ、なんじゃこりゃ……」と面食らったのは確かです。 ところが、「なぜうちのプログラムにはコメントがないのか?」と同僚に尋ねてみると、実に納得の行く回答が返ってきたのでした。 なぜコメントが必要なプログラムを書くのか? 同僚いわく、「コメントが無くても読めるようなプログラムを書け」という思想が根底にあるのだそう。 適切に関数や変数が命名され、スコープがきちんと管理され、ロジックの流れが整理されているコ
こんにちは、意識低い系サラリーマンのKENです。 今回は零細IT企業でシステムエンジニアをしている僕が遭遇した酷いコメントについて。 猫でもわかるC#プログラミング 第3版 (猫でもわかるプログラミング) 作者: 粂井康孝 出版社/メーカー: SBクリエイティブ 発売日: 2016/02/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 通常プログラムを組むときは、プログラミング言語を使ってソースコードを書いていきます。でもプログラミング言語だけでひたすら書いていると、第三者が読んだときや後から自分で見返したときにわかりづらいので、「コメント」と呼ばれるメモ書きを付記することがあります。あります、というかほとんどの人はそうします。 例えば、「C#」というプログラミング言語だと、行の先頭に「//」と打つと、その行はプログラムの一部としては解釈されず、単なるメモ書きとコンピュー
先日ラトビアに1年ほど住んでいた人と話す機会があったのだけれど、思いがけず感動したので書き残しておく。ラトビアではなく隣国エストニアのことだ。 ラトビアについては首都がリガだということぐらいしか憶えてなかったので、話題に苦慮し、とりあえずおなじバルト三国ということで、「隣国はすごくITが進んでるんですよねえ」と話を振ったら、その静かな人は、少しだけ興奮した口調で語り始めた。 私もいちおうはIT業界的なところに腰をかけている身なので、エストニアがIT先進国だという情報は入っていた。SkypeなどITベンチャーが多く、IT教育も充実、電子政府制度が発達して投票も納税も国民IDでぜんぶOKという国。マイナンバーの話題がかまびすしい頃、日本もエストニアを手本にせよという話はよく聞いた。 でも、なぜそうなったと思いますか? そんなこと問われるまで思いも至らなかったので、優秀なエンジニアがいたからとか
なんかふだんアニメ業界は「大手広告代理店」か「著作権管理団体」か「漫画の神様」が矢面に立ってるんだかむりやり立たされてるんだかしてくださるおかげで(彼らはだいたい会社員か団体職員か神様なのであまり反論もされません)すっかり他人事気分だったんですけど、最近の流行りは「製作委員会」とのことです。 ぼくのようなフリーランスのプロデューサーは多くの場合製作委員会(を取りまとめる幹事会社)から依頼を受けて生計を立てています(ごくまれに委員会に加わったりもしてます)。 ためしに里見の Wikipedia を見たところそのようなご発注を今まで50タイトル以上いただいています。ありがたい限りです。今後ともよしなに。 とはいえ「一社出資」と「製作委員会」でなんか変わる? といわれるとお金の出所で映像のリスクの多寡が変わるわけでもないですから、あまり変わらないですという答えになります。 同じ映像なのですからあ
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