ツールチップは、UIの中で直接説明がなされていない、見慣れないオブジェクトをユーザーが理解する手助けをするものです。ツールチップには、UIをすっきりさせるという大きな効果があります。ユーザーが情報を必要なときに、最小限の動作で参照することができるようになるのです。また、アプリの設計者は、画面のスペースをより有効に活用してまとまりのある画面を設計することができます。
Roxanne はライブチャットやビジネスプロセス自動化を専門とする英国に本拠を置くソフトウェアハウスであるParker Softwareのオンラインコンテンツマネージャです。 ログアウトの体験は、ログインする回数が増えている中で見落とされやすいものです。素晴らしいUXほど、ユーザーを送り出すことよりも招き入れることに重点が置かれているのは当然かもしれません。しかし、重視されていないということは、ユーザーのログアウト体験が疎かになっていることを意味します。 最近、アカウントを作成したときのことを考えてください。そのブランドがWebサイトやアプリの入り口から、スムーズかつ素早くユーザーを迎え入れようと苦心しているのは間違いありません。アカウントを作成してアクセスするプロセスは、とても簡単で夢中になります。しかし、ログアウトに関しても同様に言えるということは、滅多にないでしょう。 ログアウトは
いくらコンテンツが良くても、見やすいサイトでないとユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。「見やすい」というのは、コンテキストやユーザーに依存する部分も多いのですが、そこには最低限守るべきルールがいくつかあります。 この記事では、見やすいサイトを作るときに最低限チェックしておきたい項目をご紹介します。 フォントサイズ フォントサイズや行間などは文章の視認性を大きく左右します。 WCAG 2.0では英語などの場合は18ptまたは14ptの太字、日本語の場合はそれと同等の文字サイズが望ましいとされています。1pxは0.75ptと同等とされているので、18ptは24pxとほぼ同等です。さらに、行の高さ(line-height)は150%〜200%、段落の間隔は行送りの1.5倍以上が推奨されています。 *18ptは1.5emと同等、14ptは1.2emと同等 そのほか、Googleも読みやすいフォ
欧州委員会はWebを破壊していると私は考えるようになりました。ユーザーのプライバシーを守ろうとする彼らの試み(GDPRやクッキー法とも呼ばれるeプライバシー指令)は、クッキー通知とプライバシーポリシーのオーバーレイの氾濫という予期せぬ結果を引き起こしました。 事実、平均的なユーザーの立場からすると、ネットワーク中立性の崩壊よりもクッキークライシスの方が、日々のWeb上での体験においてダメージが大きいと言えます。 それでも、ネットワーク中立性に関わるものと同じような組織的抵抗は、クッキー通知の異常性に対してはほとんど発生していません。私たちは、その意図が良いものであるために受け入れているのです。 誤解しないでほしいのですが、その意図自体は良いことです。どのサイトがトラッキングしてOKで、どの情報を収集しても良いかの主導権はユーザーが持つべきです。欧州委員会の取り組みは評価に値します。ただし、
アプリケーションをデザインする際、ほとんどのデザイナーはコンテンツページには労力を費やしますが、登録フォームは見過ごしがちです。ユーザーが辿り着くのは、視覚的に魅力がなく、無味で事務的なフォームです。白いバックグラウンド、まっさらなテキストフィールド、煩雑な文章、不快な黒のアウトラインがあちこちに散らばった、登録のモチベーションを掻き立てないフォームです。もしあなたのフォームがそんな状態であれば、改善の余地ありです。 あなたのアプリを使いたいユーザーはフォームの見た目に関わらず登録はしてくれるでしょう。しかし、まだ決めかねているユーザーは事務的なフォームを見て辞めてしまうでしょう。第一印象で多くの見込み顧客を失っている可能性があるということです。もっと機能的で魅力的なフォームにすることで、ギリギリで決めかねているユーザーの背中を押すことができます。 ビジュアルがユーザーを後押しする ある調
JakeはUIデザインやWeb開発の記事を執筆するライターです。彼の仕事はあらゆるWebや彼自身のポートフォリオで見つけることができます。ツイッター@jakerocheleauから最新のアップデートをフォローできます。 デザイン業界の流れは速く、絶えず新しいツールが誕生しています。そのため、デザイナーとして最先端を走り続けるには、世の中の動向につねに注意する必要があります。 そこで今回は2018年現在、チェックしておきたいデザインツールを厳選してまとめました。これらのツールにはデスクトップのプログラムもありますし、SaaSのアプリやブラウザツールもあります。 いずれにせよ、このリストにはみなさんがチェックしたいと思うものが必ずあるはずです。詰まるところ、素晴らしいデジタルコンテンツを作ることにおいて、あなたのデザインスキルはさまざまな手段の一部に過ぎないのです。 Adobe XD Adob
Brendaはプロのライター兼ブロガー。個人ブランド「The Design Inkwell」を運営している。 フォントの選び方ひとつで、デザインの仕上がりが良くも悪くもなることは誰もが知っています。それ以上に、ネット上にはフォントがデザインの中心的な要素となっているケースが数多く見受けられます。あちらこちらに多くのフォントが散らばっているので、あるデザインに使われているフォントを特定することは簡単ではありません。 幸いなことにフォントを特定するのに役立つツールがいくつか公開されており、この記事ではその中でもおすすめなものをピックアップしています。ブラウザの拡張機能もあれば、Webアプリもあります。以下のリストをブックマークしておけば、デザインやWebサイトにどのフォントが使われているのかがすぐにわかるでしょう。 WhatFontIs WhatFontlsは、画像をアップロードするか、そのフ
AnthonyはUX Movementの設立者で執筆者です。素敵なWeb体験をこよなく愛し、ユーザのために日々奮闘しています。 トグルスイッチを使うべき場合と使うべきでない場合があります。デザイナーが誤った使い方をするとユーザーの混乱とイライラにつながります。使うべきタイミングを知るには、さまざまなタイプのトグルの状態や選択肢について理解する必要があります。 文脈上の状態 vs システムの状態 トグルスイッチとトグルボタンをデザイナーは混同しがちです。両方とも状態を管理しますが、トグルスイッチとトグルボタンには根本的な違いがあります。トグルスイッチはシステムの状態を管理し、トグルボタンは文脈上の状態を管理します。文脈上の状態のトグルはユーザーが見ようとしている現在の画面にのみ影響を及ぼしますが、システムの状態のトグルはアプリ全体に影響を及ぼします。 トグルスイッチを文脈上の状態のために使う
現在では、Webサイトの割合のおよそ50%を画像が占めるようになっています。パフォーマンスの低下は収益やユーザー満足度の低下と密接に結びついているため、私たちデザイナーはサイト上の画像の扱いにもっと責任を持たなくてはなりません。 Webサイトはどんどん重くなっています。httparchive.orgのデータによると、6年前の2012年2月15日には986KBだったWebサイトの平均的重量は、2018年2月15日には3,686KBもありました。 つまり、Webサイトはこの6年間で373.8%も重くなったのです。衝撃的な速度で悪化しています。 数年前と比べると、動画もサイトの主要なコンテンツになっていますが、それでもサイト全体の表示スピードにもっとも寄与しているのは画像です。 なぜパフォーマンスが重要なのか 優れたパフォーマンスの重要性について支持する調査は簡単に見つかります。 AMP Pro
「カード」とは、画像やテキストなどの情報が書かれた下図のようなデザインのことをいいます。カードは、シンプルな使いやすさとデザイン性とのバランスを重視する際にはもっともよく使われる手法となりました。PinterestやFacebookのようなサービスで使われはじめ、現在では多岐にわたる企業で使用されています。
UX Movementの著者および設立者です。ユーザー体験のデザインスキルの開発を手助けしてよりユーザーフレンドリーな世界のために、このブログを創設しました。 フォームのどこにエラーメッセージを配置していますか? ユーザーの期待する場所にエラーメッセージが置かれていないと、ユーザーはフォーム入力を完了できなくなってしまうかもしれません。 フォーム入力を間違えたら、ユーザーはそれを修正して送信し直すために、なにが間違っていたのかを理解する必要があります。フォームを完了しようと思っていたとしても、それがあまりにも大変であればユーザーは心変わりしてしまうでしょう。 フォームの上か、フィールドのインラインか エラーメッセージの配置場所でもっとも一般的なのは、「フォームの上」と、「エラーのあるフィールドのインライン」という2箇所です。どちらの配置場所が、ユーザーにとってより直感的でしょうか? 調査に
UX Movementの創立者、ライター。ユーザーに優しいUXデザインのスキルを読者の方が上達できるよう、UX Movementのブログを始める。 デザインにピュアブラックを使うと可読性が低くなると知っていましたか? 統計によると、「アメリカの成人の58%」がコンピュータ作業で眼精疲労を経験したことがあるそうです。デザイナーは使用する黒の色に注意を払うことで、目が疲れる可能性をある程度減らすことができます。 ピュアブラックの文字や背景 ピュアブラックの文字や背景と白の組み合わせは、ユーザーが文章を長時間読むとき目に不快感を与えることがあり、眼精疲労を招いてしまいます。 白は100%の明度であり、黒は0%の明度です。このように明度のコントラストが強いと光量に不均衡が生じ、ユーザーが明るさに順応しようとするために目が酷使されることになるのです。 この現象を実証するために、暗い部屋で明るい電灯を
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