九州が中心で全国に109店舗を展開するディスカウントストア大手、トライアルカンパニー(福岡市)は、2009年11月から試験導入しているセルフレジの利用状況を明らかにした。セルフレジとは買い物客が自分自身でPOS(販売時点情報管理)レジを操作して会計を済ませられる機器のこと。レジ担当者の人件費を抑制したり、混雑を緩和することで買い物客の足が遠のく機会損失を減らしたりできる。 今回の試験導入では「スーパーセンタートライアル福岡空港店」(福岡県志免町)に東芝テック製のセルフレジを導入した。福岡空港店は2階建てで食品・衣類から電化製品まで幅広い商品を扱うが、混雑が激しい2階食品フロアにある全14台のうち4台をセルフレジに置き換えた。同店では1人の担当者がセルフレジの近くに常駐し、操作に戸惑った客にアドバイスしたり、取り消しなどの複雑な処理を手伝ったり、万引きなど不正行為が無いよう見張ったりしている