発禁本再び? 西新宿の都庁第一本庁舎の2階には書店が入っている。今頃、『ハダカの東京都庁』はちゃんと並べられているだろうか、ちょっと心配である。 というのも、1年前の春に出版した拙著『築地と豊洲』は、発売当初こそ平積みにされたものの、いつの間にか店頭から消え、店員に尋ねるとレジの後ろからこっそり取り出してきたという話を都庁職員から聞いたことがあるからだ。 まさか、7階(知事室があるフロアだ)から圧力がかかって発禁本扱いにされたのではあるまい。書店にしてみれば都庁は大家さんだ。忖度しないとも限らない。幹部職員に対しては、「あの本は買うな」指令が小池知事から発出されたというから笑ってしまった。 そうかと思えば、本を全ページ、コピーして職員に配布・回覧し、記述内容のファクトチェックが総動員で実施されたそうだ。ちょっと待て。そのコピー、著作権の侵害に当たるのではないか、こっちのほうも心配である。