少子高齢化に伴う市場縮小、コンビニなど異業種との競争激化─。再編が進み、売上は上位に集中。弱者淘汰に拍車がかかるスーパー業界。果てなき価格競争をよそに健全経営を続ける、ローカルスーパーの独自戦略とは。 石川県小松市。郊外の住宅地を、移動スーパーのカラフルなトラックが走る。運営するのは、自動車販売を生業とするシブヤコーポレーション。移動販売車を製作し、各地の事業者に納品する中で、徳島県の移動スーパー「とくし丸」の事業理念に共感。畑違いながら、小売の世界に足を踏み入れた。 事業の最大の特徴は、黒字運営を大前提としている点だ。近年、高齢化や商店の淘汰などによる買い物弱者の急増が問題となっており、地域密着を謳う地場スーパーが移動販売事業に続々乗り出している。だが、採算性のなさから本業の収支を圧迫するケースが大半で、行政からの補助金をあてにする事業者も少なくない。 30年ほど前から、いち早く移動販売
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