1位:サウジアラムコ 2019年12月、サウジの証券取引所(タダウル)に株式を上場した。 全株式の1.5%を売り出し 上場では、全株式のうち1.5%を売り出した。初値は値幅制限の上限となる35.2リヤル(約9.4ドル)だった。売り出し価格の1株32リヤル(約8.5ドル)を10%上回った。 2.8兆円を調達。アリババを抜く 上場による調達額は256億ドル(約2.8兆円)だった。2014年の中国の電子商取引最大手アリババ集団(250億ドル)を超えて過去最大となった。 資金は、石油依存からの脱却に活用 調達した巨額な資金は、サウジが進める石油依存からの脱却に向けた社会・経済改革に充てられた。紅海沿岸での観光リゾート地開発といった大型投資案件にも充当された。 製造業や観光業の振興 サウジはかつて、歳入の9割を石油収入に依存していた。だが、2014年以降の原油価格低迷で財政赤字に陥った。2018年に