法務省は、ことしの犯罪白書をまとめ、去年、刑務所に入所した人はおよそ2万人と、戦後最少を記録した一方、高齢者の占める割合は増加し、再入所となった人の年齢別の割合でも高くなっていることから、高齢犯罪者の再犯防止策などを強化すべきだと指摘しています。 また、おととし刑務所を出所した人のうち、去年の年末までに再び罪を犯して入所した人の割合は18%でしたが、年齢層別で見ると、65歳以上の高齢者が23.2%と、ほかの年代と比べ最も高くなっていて、白書では、高齢犯罪者の再犯防止策などを強化すべきだと指摘しています。 一方、受刑者の一部を早く社会に戻して再犯を防ぐため、去年から始まった、刑事裁判の判決で実刑の期間の一部を猶予することができる「刑の一部執行猶予」が適用された受刑者は、去年の年末の時点で821人となっています。 17日の閣議に報告されたことしの犯罪白書によりますと、去年、刑務所に入所した人は