これぞ「エース」だ。FC東京は前半14分、日本代表候補FW赤嶺真吾(24)がコーナーキックの折り返しを豪快に左足で決め、1−0で大分に快勝。今季、赤嶺が得点した公式戦5試合は3勝2分け。絶好調男の不敗弾で、城福東京が再び上昇気流に乗った。浦和は闘莉王の活躍などで4−2で札幌に逆転勝ち、名古屋が敗れたため、暫定首位に立った。 誰もが反応できなかったゴール前のこぼれ球に、ただ1人赤嶺だけが獲物を襲う山猫のごとく飛びつく。マークについていたDFを2メートル引き離し、左足で豪快にゴール左上へ突き刺した。 前半14分の決勝ゴールは、赤嶺のゴール前での鋭い嗅覚(きゅうかく)から生まれた。栗沢の右CKを佐原がヘッドで折り返すと、待っていたのは赤嶺しかいなかった。GKが一歩も動けない強烈な一撃。仕留めた赤嶺は、両手を突き上げカボレと抱き合った。 “野性の勘”でもぎ取った1点に、赤嶺は「自然と体が反応した」