[アジアカップ決勝直前企画] 長谷部誠 ブレない精神力と周囲への気配りを併せ持つ日本代表キャプテン(1/2) 文=元川悦子 写真=兼子愼一郎 2011年アジアカップ(カタール)の激闘の渦中にいるザック・ジャパン。チームの真価を問われる重要な一戦だった準決勝韓国戦の前日。公式会見に現れたキャプテン、長谷部誠(ヴォルフスブルク)は毅然とこう言った。 「明日は日本人の誇りを持って戦います」 彼はこんな言葉がよく似合う若者だ。松井大輔(グルノーブル)ら年長者たちに「ハセは真面目すぎる」と言われるくらい、相手を真っ直ぐ見据えて自分の考えを話す。そんなすがすがしさに好感を持ったからこそ、アルベルト・ザッケローニ監督も「彼は精神面、技術面でもキャプテンとして重要な役割を担うのに適している。このチームでは彼がキャプテンだと感じている」と公言したのだ。 そんな指揮官の期待に応え、長谷部はアジアカップでひと