権田修一、サッカーをすることが生きること<前編> (1/3) 若き勇者の声=サッカーロンドン五輪を目指す男たち 7月26日、U−23日本代表はロンドン五輪サッカー1次リーグ予選で、強豪スペインと初戦で激突する。23歳以下の選手たちで組まれた代表にとって、五輪の出場権獲得までの道のりは決して平坦ではなかった。アジア最終予選での対シリア戦の敗北(1−2)で、チームはがけっぷちまで追い込まれたこともあった。 そうしたぎりぎりの戦いを勝ち抜いてきた若き日本の勇者たちは、メンタル面で、あるいは技術面で、どれだけのものを得たのだろうか? 筆者がこの「ノンフィクション」に求めているのは、彼らが予選の戦いを通して得た経験から絞り出される肉声なのである。うわべだけの言葉などいらないし、虚飾された言葉などを取り繕って文章にする気もない。そのときに何があって、それに対して彼らはどう考えて、今後どのように活かし