0 0 神奈川のサッカー少年 1970年代末の神奈川県で、ひとりの幼稚園児が読売サッカークラブ(現在の東京ヴェルディ)のスクールでサッカーに打ち込んでいた。 少年の名前は栗村修(くりむら おさむ)という。 時代はJリーグ発足の10年以上前である。サッカーは今ほどメジャーな競技ではなかった。無名競技ではないが、その地位は野球などの「メジャースポーツ」には及ばない。「ラモス・ソブリーニョ」というブラジル人が親の反対を押し切って来日し、読売サッカークラブに入ったのはこの頃である。彼は後に日本国籍を取得し、ラモス瑠偉になった。 当時のサッカーが置かれた状況を今日のスポーツに例えると、ひょっとすると、サイクルロードレースに近かったかもしれない。 そんな時代にサッカースクールに通う栗村少年は熱心なサッカー少年に見えただろうが、実は本人はあまり乗り気ではなかった。スクール通いは親の勧めによるものだったた
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