試合終了のホイッスルが鳴り響くと、勝利チームには笑顔の輪が生まれ、負けたチームのキャプテンはピッチに突っ伏した。その目には悔し涙が光る。“コロナ禍以前”であれば見慣れた光景だったかもしれない。だが、半年以上にわたって、“彼ら”はこうした経験から切り離されていたのだ。 8月末から高校年代のリーグ戦が続々と“開幕”を迎えた。コロナ禍の影響は高校年代にも広く及んでおり、夏の全国大会は実施されず、各地の各カテゴリーで行われるはずだったリーグ戦も行われなかった。だが、日本サッカー協会も各地のサッカーマンたちも、それを「よし」としていたわけではない。 もちろん、選手や指導者、審判員、大会運営に携わる人々、そして観戦者の安全を保つことは大前提である。その上で、育成年代の大会開催に向けた感染予防ガイドラインを策定し、無観客など限定的な条件ながら各地で試合開催が実現しつつある。当然ながら学校や行政、施設との
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