米国の大学リーグ、AACで日本人として初めて年間最優秀GKに選出 FC東京U-18出身のGK高瀬和楠は2018年に高校を卒業後、アメリカ・フロリダ州にあるサウスフロリダ大学に留学。全米大学スポーツ協会(NCAA)のディビジョン1に相当するアメリカン・アスレチック・カンファレンス(AAC)で戦ってきた。渡米後には怪我に苦しむも、大学ラストイヤーとなった21年シーズンにトップリーグの年間最優秀GKに選出される日本人初の快挙を成し遂げた。中学と高校で日本一を経験していた男はなぜアメリカへ渡ることを選んだのだろうか――。(取材・文=石川遼/全2回の1回目) ◇ ◇ ◇ 現在21歳の高瀬はFC東京の下部組織で育った。U-15時代にも日本一を経験。U-18時代の16年には夏の日本クラブユース選手権と冬のJユースカップ(現・Jリーグユース選手権大会)の2冠達成に貢献するなど常に世代のトップレベル