言ってしまえば、Twitterとは、さまざまなインターネットサービス・インフラの統合体であり、我々が考えているような「単一のサービス」とはほど遠いものである。さて、わたしは「はじめに」で、Twitterはブログとチャットの中間に位置する存在である、と書いた。このような解説はどこにでも見つけることが出来るものであり、それほど真新しく面白い議論ではない。そこで本論では、Twitterを構成する様々な機能が、いかにしてウェブ時代の申し子たちの「変化球」として作られ、Twitterというサービスに接合されているのかを解明する。Twitterの機能全体を因数分解し、それぞれの小機能が組み合わさることでTwitterという「複合型」のサービスが誕生したことを理解していただければ幸いである。 タイムライン Twitterのもっとも重要な機能が、「タイムライン」だろう。これは、自分がフォローしている人のツ
ツイッターは140文字制限を特徴とするマイクロブログサービスだが、このサービスを利用する1億4500万人(もしくは少なくとも1億4500万個のアカウント)のユーザーは、このサービスだけでは満足することが出来ず、友達、家族、ビジネスパートナー、そして、赤の他人とウェブ上でつながりを持つために30万種類もの第三者のアプリを利用している。これは今週同社のCEO、エバン・ウィリアムズ氏が発表した公式のスタッツである。 ツイッターのユーザーならご存知だとは思うが、この30万ものアプリのうち、同社は少数のアプリを買収している。この件に関して、ウィリアムズ氏は次のように説明している: 「私たちはiPhoneのユーザーテストを実施し、大量の第三者のアプリが開発されているものの、ユーザーの方々はアプリを見つけ、選ぶことに苦労していることに気づきました。どのアプリにも“ツイッター”と言う名がつけられていないた
最近、最もよくいただくのが「Facebookは日本にも普及するのだろうか?」との質問。一方、一部先進ユーザーの間で、日本でもFacebookが活性化しはじめたと話題になっている。 日本は世界でもまれなFacebook未浸透国(中国、韓国、ロシア、ブラジルとともに)だが、ほとんどの主要国ではすでにローカルSNSがFacebookに逆転され、縮小を余儀なくされている。 ・ FacebookがローカルSNSを逆転する時 (8/2) 日本ではどうなるのか。普及率で世界トップクラスのTwitter大国となっている日本だが、Facebookも同様に急加速するのだろうか?当記事では、Twitter普及のステップとも比較しながら、その可能性を検討してみたい。 1. Facebookのアクティプユーザー数および会員属性の把握 ■ 調査機関からの月次アクティブユーザー数 (携帯訪問者含まず) Facebook
ツイッターを活用できるのは、個人や企業だけではありません。行政や政治分野での活用も進められており、アメリカでは自治体や警察・消防などの組織もツイッターを始めとするソーシャルメディアを活用しています。 行政や政治は、企業に比べるとどうしても「お固く」なりがちな分野です。ソーシャルメディアには情報漏えいや「炎上」のリスクもあるため、スタートするか否かの判断は難しいでしょう。 そんな中、日本にもツイッターの活用を試みている先進的な自治体が多く存在します。今回はその一つ、千葉市の取組みをご紹介します。 ソーシャルメディアガイドラインを公開した千葉市 千葉市は8月3日に「ソーシャルメディアガイドライン」を公開しました(千葉市のページへ) 。 「ソーシャルメディアガイドライン」は、ツイッターなどの「ソーシャルメディア」を組織として活用するにあたってのガイドラインです。日本企業にも浸透しつつあり、富士フ
「“つぶやき”といわれる140文字までの短文を投稿するサービス」という説明が要らないほど、Twitterが普及してきた。個人はもちろん、企業での活用が増えている。IMJモバイル(東京都目黒区)の調査結果によると、企業のキャンペーン担当者の16%が既にTwitterを「活用している」と回答、「活用していないが興味がある」との回答は62%に上った。調査は2010年5月に実施、6月末に発表されたものだ。企業にとってTwitterは、無視できないマーケティングメディアの1つになっている。 Twitterの利用方法などを掲載しているツイッター公式ナビゲーターの「Twinavi(ついなび)」には、約4700の企業アカウントが登録されている。大企業から個人商店、官公庁、メディアなど、企業アカウントといってもその種類は様々だ。企業のTwitter活用が浸透してきた証拠と考えられる一方で、マーケティングの観
ねじお君・・・オモコロのツイッター特集を読んでツイッターを始めたんだ。 まゆ毛がない以外は至ってふつうの男の子だよ。 ツイッターはかせ・・・日夜ツイッターを研究してる偉い人だよ。 フォロワーは数万人いるんだって。まゆ毛はないよ。 とげおくん・・・全身とげだらけの緑色の男の子だけど今回は関係ないよ。 ラスク・・・フランスパンの輪切りを甘く調理したお菓子で、さっくりとした食感が特徴だよ。 ——————————————————— Twitterを始めて半年になろうとしているねじ男くん。 でも彼には最近悩みがあるみたい。 ——————————————————— はあ・・・ツイッターを始めてからずいぶんたつけど なかなかフォロワーが増えないなあ。 頑張ってつぶやいても誰も反応してくれないし、何のために やってるのか分からなくなってきちゃった・・・ はっはっは。悩んでるみたいだねねじ男くん。 お、おじ
ループス・コミュニケーションズとNTTレゾナントの調査から、企業によるTwitterの活用実態の最新結果が明らかになった。Twitterを実際に運用する企業の担当者は、運用期間や活用目的、課題をどうとらえているのか。最新動向を伝える。 ループス・コミュニケーションズとNTTレゾナントは8月5日、Twitterの公式アカウントを運用する企業の担当者を対象に実施した「企業におけるTwitter活用状況」の調査結果を発表した。日本企業のTwitter活用の実態を明らかにすることを狙いに、7月9日から12日まで調査を実施した。有効回答者数は315人。 Twitterアカウントの運用期間「6カ月未満」が64.2% Twitterアカウントの運用期間は「1カ月未満」が23.2%で1位だった。以下「3カ月~6カ月未満」が21.6%、「1カ月~3カ月未満」が19.6%と続いた。これらを足しあわせた「6カ月
前の記事 「アラン・ケイの言語」を拒否したAppleに非難の声 脳にフィットするインプラント用電極アレイ 次の記事 米国議会図書館は、なぜTwitterの全ログを保存するのか 2010年4月21日 メディア コメント: トラックバック (0) フィードメディア Nate Anderson(Arstechnica) 210年の歴史を誇る米国議会図書館の、現在167TBのウェブデータ・アーカイブが保存されているエアコンが効いたサーバー群に、『Twitter』の全てのツイート(つぶやき)が加えられることになった(対象となるのは、2006年に開設されて以来のTwitterの公開ツイート全てで、私的なツイートは含まれない)。 それは大きなニュースだった。議会図書館が4月14日(米国時間)に公式ブログでこのことを発表すると、同サイトにアクセスが集中しすぎて、「loc.gov」サーバーが丸ごとダウンして
(8/18 追記) 引用した4象限の図を修正しました。詳しくは本文参照。 (追記終わり) インテグラル理論入門I ウィルバーの意識論 今まで読んだどの本よりもこの本は、グーグルの限界について明確に語っている。 と言っても、これはネットやビジネスについての本ではなくて、ケン・ウィルバーの「インテグラル理論」という考え方について、わかりやすく解説した本だ。グーグルのことは一言も書かれてないが、この本で解説されている考え方をあてはめると、それがよくわかるのだ。 「インテグラル理論」では、古今東西のあらゆる人間の営みを次の4つの象限に分けて考える。 (「インテグラル理論入門」P25より 一部修正*1 ) 縦は集団か個人かという分類で、横が「私」が関係する主観的な領域か、「それ」として扱える客観的な領域かという分類だ。これは、普通は学問のジャンルを整理する表なのだが、ここにネットに関連する企業をあて
このコーナーでは、企業がどのような方針でソーシャルメディア・マーケティングに取り組むべきか、企業規模が大きくないBtoB企業のソーシャルメディア担当者の1人として、わたくし高橋真弓がマーケティングへの活用方法に悩む企業の担当者のために、導入するにあたっての必要なステップや担当者としてもつべきスキル、アカウント運用に便利なツールなど、伝えていきます。 Twitterをはじめとするソーシャルメディアは、今や企業のマーケティング活動において、無視できない存在になりました。「関わるリスク」よりも「関わらないリスク」の方が大きいと言われるようになり、数々の企業がTwitterアカウントを開設して試行錯誤しながらソーシャルメディア・マーケティングに取り組んでいます。 私の所属するシックス・アパート株式会社は、「Movable Type」や「TypePad」など、「老舗」と呼ばれるようなブログのプラット
糸井重里がほぼ日の創刊時から 2011年まで連載していた、 ちょっと長めのコラムです。 「今日のダーリン」とは別に 毎週月曜日に掲載されていました。 ツイッターの初心。 2010-05-24 ツイッターというものをはじめて、 だいたい2週間が過ぎた。 赤ん坊がひとり生まれたようなもので、 それ相応の忙しい感じにはなる。 授乳やらおむつの取り換えをするわけじゃないけれど、 とにかく目をやっていることが必要なので、 そうそうはラクなもんじゃない。 目をやっているということは、 つまり「生きているか死んでいるか」を見張ってることだ。 ぼくは金魚やら小鳥やらを飼って、 無責任に死なせてしまった経験がある。 元気で生きていると決めつけて、 目をやってない時間が長くなると、生きものは死ぬ。 そりゃ、あらゆるものごとが、そういうものだ。 目をやってない時間が長くなると、( )は死ぬ。 ( )のなかに
有限なものがあるところには、必ずエコノミーがあります。たとえば鉱物資源であれば、埋蔵量も、発掘に必要な資本(生産資本や労働資本)も、流通システムが許容する流通量も、精製能力も有限であり、さまざまな配分=エコノミーがそこに生じることになります。あるいは少し前に将棋に関して書いたように、人間が有する時間は有限であるため、そこにはさまざまな配分=エコノミーが存在します。 有限な資源の節約=配分としてのエコノミーは、そもそも人間という存在が有限であるがゆえにあらゆるところに存在し、それらは必ずしも狭義の経済に関わるではありません。しかしその一方で経済システムの進化は、さまざまなエコノミーを次から次へと狭義の経済、つまり貨幣を媒介とする経済へと組み込んでいきます。大まかには、第三次産業(あるいは第四次、第五次産業)は、物質的な資源に限定されない、人間の生活にまつわるあらゆるエコノミーを貨幣経済に組み
お店を利用したらチェックイン、常連になるとメイヤーの称号を受けたり、さまざまなバッジをもらえたり、お店によってはメイヤー限定クーポンなどで得することもできる「foursquare」。 国内でも「ロケタッチ」のような類似サービスがいくつもリリースされたりと、おもしろいだけでなく、ネットを活用した地域ビジネスへの活用などの可能性も着目されています。 今回は、そんな「foursquare」と連動したマッシュアップサービスをご紹介します。 組織のマインドマップツールをマインドマイスターにすべき理由 伸びてる産業、会社、事業を紹介しまくるStrainerのニュースレターに登録!! Foursquareでチェックインしたお店を視覚化するマップ 「WeePlaces.com」は、地図上にfoursquareで自分がチェックインしたお店を時系列で視覚化するサービス。 仕事や旅先などでも使っておくと、あとか
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