◇川勝知事「事実ならけしからん」 日本航空(JAL)が静岡空港の就航便を11年度までに全面撤退する方針を固めたことが16日表面化し、空港を運営する県は大揺れとなった。JAL福岡便(1日3往復)、札幌便(1日1往復)は乗客数全体の約4割を占める「屋台骨」。不意打ちされた格好の川勝平太知事は「道義に反する」と憤るが、経営が窮地にあるJALの翻意を引き出す手だては見つかっていない。6月4日の開港から3カ月余り。空港経営は早くも危機的な事態に直面した。【竹地広憲、松久英子】 「事実ならば、けしからんことだ」 川勝知事は16日、記者団に強い口調でまくしたて、JALの姿勢を激しく批判した。 県空港部は同日朝からJALや国土交通省などへの情報収集に追われた。君塚秀喜空港部長代理は「JAL側から撤退決定とは聞かなかった」と話しながら、「JALが月末に示す再建策案に静岡空港からの撤退が含まれていたら、『黒字