日本政府観光局(JNTO)が26日発表した6月の訪日外国人数は、前年同月比59.7%増の67万8千人(推計値)で、6月としては過去最高だった2008年に次ぐ水準だった。中国からが10万4千人で、前年同月の約3倍に。7月から中国人向けの個人観光ビザが中間所得層にも発給され、今後も中国人観光客が増えると見込まれている。 中国からの訪日数は6月として過去最高を記録。韓国からが同72.1%増の17万9400人、台湾からが同86.3%増の11万3900人だった。前年の6月が、新型インフルエンザの感染拡大や景気低迷で訪日外国人数が大きく落ち込んだため、反動で増加幅が拡大した。 今年上期(1〜6月)の訪日外国人数も前年同期比35.8%増の420万3400人。JNTOは、政府が中国などアジア向けに観光誘致に力を入れた効果もあったと分析している。