日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、いわずとしれた「能率手帳」の発売元だ。とじ手帳の代名詞ともいえる製品の発売元である同社はまた、手帳のガイドブックも発売している。例えば『手帳200%活用ブック』(2004年)であり『手帳300%活用術』(2009年)だった。 そして3年ぶりに今年登場したのが『手帳活用パーフェクトBOOK』(1365円)だ。結論から言えば既刊とは異なる読みどころがあった。手帳の基本情報にフォーカスしつつ、時勢に合わせた活用方法を紹介したり、それまであまりフォーカスが当たらなかった基本的な事柄をきっちり解説している。通底しているのは、メーカーとして手帳に関する基本情報を、ユーザー側の手帳活用事情の変化に合わせつつ伝えようとする姿勢だろう。 時間管理だけじゃない、「手帳のメンテナンス」も 構成は、第1章「手帳を選ぶ前に」で、なぜ手帳を使うのかの必然性を再検討し、第