良品計画は西友の事業部から分離独立し、「無印良品」ブランドを企画販売する企業として知られている。 もともと無印良品の強みは「商品範囲」と「顧客範囲」が幅広いこと。過去20年で、生活雑貨から食品、衣料品、家具など、商品のカテゴリーを拡大してきた。それに伴い「顧客範囲」も広がった。かつてはその拡大戦略で小売業界の中を勝ち抜いてきた。 しかし、近年は、カテゴリーキラー(家具や衣料品などの特定分野の商品を大量に品ぞろえし、低価格販売する小売業)の他企業が無印良品の市場を侵食、2009年2月期以降、業績の後退が続いてきた。だが、12年2月期にようやく増収増益路線に復帰、13年2月期は最高益圏を目指すところまで回復してきた。 実店舗への送客が狙い そんな無印良品は、O2O(オンライン・ツー・オフライン)への取り組みでは、先進企業として知られる。O2Oという言葉がまだない5~6年ほど前からネットの情報や
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