作家・夢枕獏氏の新刊「翁-OKINA 秘帖・源氏物語」(角川書店)が、12月2日に刊行される。六条御息所の生霊が葵の上に憑依する、源氏物語「葵の巻」を大胆にアレンジした内容。あとがきにも「すみませんが傑作です」と書いている通り、かなりの自信作だ。 「源氏物語なのになぜか陰陽師が登場」という刺激的な中身もさることながら、注目は「単行本/文庫/電子書籍の同時発売」という展開方法。電子書籍はBOOK☆WALKERで販売し、ドワンゴのWebサービス・ニコニコ静画でも読めるようになる。 ニコニコ静画版は、ニコニコ動画のように読者のコメントが付けられるのが特徴。今回の作品には「どういうことかこの後分かります」「夕顔は、実は頭中将とも関係のあった女性」といった形で、編集部の注釈があらかじめテキストコメンタリーとして入っている。 電子書籍上にコメントが付けられるのがニコニコ書籍の特徴。今作では編集者のオー