渡辺氏は次期衆院選で維新と選挙協力を行い、勢力を拡大したい考えだが、橋下氏の了解は得られていない。 「数は力だ。衆院選に300人の候補を立てるという旗は降ろさないでほしい」 4月27日夜、東京都内の日本料理店で橋下氏と会談した渡辺氏は、こう激励した。維新は衆院選で300人程度を擁立し、200議席を獲得する目標を掲げる。渡辺氏は維新候補の全国的な擁立に協力して住み分けを図れば、「同じ『第3極』を名乗るみんなの党にもプラスに働く」と期待を寄せる。ただ、会談で橋下氏は何も答えなかったとされ、渡辺氏の思いはかなえられていない。 みんなの党は4月に発表した「憲法改正の基本的考え方」で、橋下氏が提唱する首相公選制を柱に位置づけた。「大阪都」構想実現に向けた法整備でも、同党は3月にいち早く地方自治法改正案を国会に共同提出しており、渡辺氏は「橋下氏から『ありがとう』とメールが届いた」とアピール。だが、維新