● フッ素の効果 1.フッ素の歴史 ここにいう歴史とは、歯とフッ素の関わりの歴史を意味します。 斑状歯という、歯に斑点ができ朽ちたようになる病気が報告されたのが1900年頃で、 それがフッ素と関係があることがわかったのが1930年代だといわれています。さらに斑状歯の患者が 多い地域の人に虫歯が少ないという報告がされたのが1940年代であり、1969年にはWHOがフッ素による 虫歯予防を提言することになります。 2.フッ素の効果(1)~虫歯予防~ 公共用水にフッ素を入れて、虫歯で失う歯の本数がどのように変化するかを調べた結果、 フッ素を添加しない場合に比べて フッ素濃度1.0ppm・・・約50%減少 フッ素濃度2.0ppm・・・約60%減少 フッ素濃度2.0ppm以上にしても虫歯の減少率はほぼ変化なし。 という報告があります。ただし、一日の摂取量や日数などにより結果は変わることが考えられます