福岡市西区の海岸や福岡県糸島市の二見ケ浦などでフグの仲間ハリセンボンが大量に打ち上げられ、死んでいるのが見つかった。寒波の影響の可能性があるという。 西区の海岸では16日、道路から砂浜に下りた人たちが足元のハリセンボンに気づくと「ギャー」という驚いた声を上げ、避けながら歩いた。遊びに来た福岡市の女性(68)は「普段からよく来るけど、こんなことは初めて」と話した。 水族館「マリンワールド海の中道」(福岡市東区)魚類課飼育係の鈴木泰也さんによると、ハリセンボンは亜熱帯に生息しており、鹿児島、宮崎など九州沿岸でも見られる。二見ケ浦の海岸沿いは北西風が吹きつけて水温が低くなるため、ハリセンボンに限らず、動けなくなって打ち上げられる魚やカメがいるという。 県水産海洋技術センターの浜田弘之研究部長は「最近の冷え込みで水温が下がり、動きが鈍くなったハリセンボンが大量に打ち上げられたのでは」とみる。こうし