『ルクンドオ (ナイトランド叢書3-3)』 エドワード・ルーカス・ホワイト,遠藤 裕子 書苑新社 2,750円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 作者ホワイトは、ポオとゆかりの深いボルティモアで教職のかたわら執筆をおこなった兼業作家。本格的に活躍したのは1910年代半ばからの二十年弱で、作品量でみれば歴史小説が多い。にもかかわらず、怪奇小説愛好家のあいだでその名が知られているのは、ひとえに「ルクンドオ」のおかげだ。アフリカ奥地に踏みこみ、人面疽の呪いにかかってしまった探検家の物語である。執筆されたのは1907年だが、ながらく日の目をみず、1925年になってようやく怪奇小説専門誌〈ウィアード・テールズ〉に掲載された。27年には短篇集の表題作となり(その短篇集を邦訳したのが本書だ)、以来、数多くのアンソロジーに再録されている。 凄惨なる人