あの桜子が帰ってくる……! 2000年にフジテレビの月9枠でOAされ、社会現象ともなった『やまとなでしこ』。平均視聴率26.4%、最高視聴率は34.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という今では考えられない数字をたたき出したお化けドラマである。 主役の神野桜子を演じたのは松嶋菜々子。モデル出身の恵まれたプロポーションでハイブランドの服を着こなし、放送当時は桜子スタイルの特集がファッション誌でも多く組まれた。 なぜ『やまとなでしこ』はここまで視聴者に受け入れられたのか。そして2020年の今、私たちの目に桜子はどう映るのだろうか。 神野桜子27歳、職業・客室乗務員。ボロアパートに住みながら収入のすべてを外見磨きのアイテム=洋服、靴、バッグ、ヘアメイクにつぎ込んでいる。仕事の後は後輩を引き連れての合コン三昧。狙った男性を落とすときの決めぜりふは「今夜は、たったひとりの人に巡り会えた気がする」。