AIは、資本主義の最終形態である ── これ以上の規模の資本をこの速度で動員できる産業は無かったであろう。そして同時に、これはある意味、悪魔の組み合わせだ。 論理は単純だ。AIはこれまでの産業が経験したことのない規模の資本を必要とする。集めた資本は、いずれ株主と投資家に対して回収されなければならない。回収するには、AIが作り出すものを、人間が大量に消費し続けなければならない。投資自体は悪ではない。しかし、回収のロジックがプロダクトの細部に到達したとき、倫理はそこに居場所を失う。私が「悪魔的」と呼ぶのは、ここからである。 2026年に入って、この構造の輪郭は急に鮮明になった。Anthropicは設立以来の旗印だった安全誓約を実質撤回し、OpenAIはChatGPTへの広告導入を決め、安全研究者は会社を去り、xAIでは共同創設者が同時期に離脱した。今回は、これらをただのニュースとして見るだけで

