イギリスの音響技術開発企業、MQA社が開発した新ロスレスコーデック、MQA(Master Quality Authentication)が、いま世界を席巻している。コンテンツ側の世界のレコード会社、再生側の多くのオーディオメーカーが、競って採用を表明。ハイレゾ音源の大手配信サイトのe-onkyo musicでは、9月から世界のワーナー・ミュージックのMQA音源配信がスタート。年内には3000タイトルに増える。その後、ユニバーサル・ミュージック、ソニー・ミュージックと続く。 筆者は、9月にロンドン北西に向かって約一時間の列車を旅し、ハイティンドン駅から車で約5分の位置にあるMQA本社を訪れ、MQAの開発者のボブ・スチュウァート氏と、午後いっぱいを使い、インタビューを行った。これまで謎だった、MQAの原理が初めて明かされた。 −−話題のMQAですが、そもそもどのようなところから発想し、組み立て