IPSアプライアンスカタログ2005[中編] DoS攻撃やスパイウェアにも効く 不正侵入防御システム 岡田大助 @IT編集部 2005/7/29 IPS(不正侵入防御システム)という単語に対する認知率を正確に測定したわけではないが、セキュリティやネットワークにかかわる人間にとっては高い数値が出るだろう。また、このような人々にとって、「IPSとは何ぞや」という質問は難易度の低いものだと思われる。 一方、認知に対してIPSが普及しているとはいい難い。@ITが2005年5月に実施した調査によればIDS/IPSの導入率は29.2%にすぎない。ファイアウォール(74.4%)やクライアントPCのウイルス対策(84.5%)と比べると非常に低い結果である。 今回の取材でひしひしと伝わってくるのだが、どのベンダもこのギャップに苦戦しているようだ。原因はたくさんある。 まず、「IPSはいろいろな意味で難しい」