浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)が全面停止されることに伴い、火力発電に必要な燃料の調達費用などがかさむことが予想されるためだ。大手行も前向きに検討するとみられる。融資総額は数千億円規模になる可能性がある。 中部電力はすでに大手銀行に対し、資金が必要になった場合の協力を求めたという。中部電力は必要額の算定を急ぎ、融資を正式要請する見通しだ。 東京電力の福島第一原子力発電所の事故のあおりで、中部電力の社債の利回りも上昇しており、これまで主な資金調達手段としてきた社債の発行が難しい状況になっている。このため、中部電力は、取引金融機関に資金支援を要請することにしたとみられる。