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ブックマーク / drmarks.hatenadiary.org (7)

  • 三流大学の大学院についてのコメント - Comments by Dr Marks

    小谷野先生がまた刺激的な言葉を使って書いていた。(その前日の歌も新婚家庭を垣間見た気がして面白かった。)刺激的な言葉「三流大学の大学院」ではあるが、大学院など(とくに文系)いい加減に増やすな、という提言は至極もっともと考える。 人口の減った日で今、大学を卒業する者、修士を修了する者、博士の学位を取得する者の当該年代層に占める割合はどのようなものであるのか、よくはわからないが、年々高くなっているであろうことは想像に難くない。諸外国でも、またこのアメリカでも、割合が増えている傾向は、日と変わりがないであろう。 しかし、日は極端らしい。来、ろくに指導する教官もいそうにない大学で(国公立も私立も)博士課程を遅れてならじと創設し、しかも文部科学省の御墨付きで学位の正式英語名を Doctor of Philosophy (Ph.D.) としているそうだ。以前に検索したところ、そういった大学には

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  • Q vs. Against Q(Q擁護と反Q)の基本的意味(IQPの資料リンク追加) - Comments by Dr Marks

    Q擁護派を歴史的に(といってもせいぜい250年しか遡らないが)分類したり、個々人のQ擁護の色分けはとてもブログでできることではない。それぞれの変形は限りがない。しかし、基的には共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ)の成立にはマルコ伝とQ資料があればよいとするのがQ擁護の立場であり、これを二資料仮説(Two Source Hypothesis)という。二つの資料とは他でもないこのマルコ伝とQ資料だ。そして、一つ一つ検討してみればわかることなのだが、Q擁護の立場は以下のことに集約される。 Q資料とマルコ伝を元にマタイ伝もルカ伝も編纂され、マタイ伝とルカ伝との間には影響関係がない。(Q派にとってマタイとルカに影響関係があるとすると論理的に破綻する。)つまり、Q派はマタイもルカも共にQとマルコを参照したが、お互いのものは参照していない、となる。 Q派も共観福音書の成立順位は古いほうからマルコ、マタイ

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  • 終わりよければすべてよしか? - Comments by Dr Marks

    エレミアという紀元前7世紀から6世紀の預言者がいる。当時のイスラエル・ユダヤの社会は堕落していた。いや、堕落はいつものことかもしれない。北のバビロニア、南のエジプトからも脅威に曝されているのに王たちさえも楽観しているどころか、神に仕えるはずの預言者も自分勝手な楽観的なことばかり語っているというのが、当時の状況だった。まあ、わが大統領も楽観的な預言者のようですな。 エレミアは神経質で臆病だったそうだ。そのくせ悪行に対しては大胆に歯に衣着せぬ物言いでとても手厳しかったため、多くの敵を作ってしまった。聖書に書いてあるわけではないが、彼の最後は痛ましいものだったらしい。実際はどうなのかわからないのだが、ユダヤ教徒の古い伝承では、彼はエジプトで石打にあって殺されている。 成功した人生であったとは、一見する限り言えない。しかし、神の人としては祝福され充実した人生であったはずだ。最後の姿が、人間的な目か

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  • カトリックついでに―屁理屈なしで言うと「命は神のもの」 - Comments by Dr Marks

  • 疑似科学の問題点の一つ:真正の科学だったら正しいとは限らないことに注意 - Comments by Dr Marks

    疑似科学(偽科学pseudoscience)に関する議論が盛んなそうだ。この数日ブログめぐりをさぼっていたら(こういうのサボると言うんだろうか、むしろ真面目に仕事していた?)Antonian氏のブログにそう書いてあったし、Finalvent氏のブログでは長々と議論が続いていた。 平和だな。_| ̄|O 疑似科学あるいは偽科学を「権威を騙る科学もどきのまやかし」とするなら、確かに社会問題ではあるが、実際の学問の場では、たとえ自然科学の分野でも話題になることは少ないはずである。 疑似科学(偽科学)の最大の問題点は、それが何らかのことを絶対的な真理であると主張するだけでなく、科学を権威として、素人に無批判に受容することを強制することである。つまり、議論が間違っているとか、データに誤りがあるとかではなく、権威的教条主義だということである。 偽でない科学でも、議論が間違っていることはあるし、データが誤

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  • 本の紹介:Hitler’s Private Library (2008年10月刊)― ブログ・シャバートではあるのだが - Comments by Dr Marks

    Timothy W. Ryback, Hitler's Private Library: The Books That Shaped His Life (Hardcover), New York: Alfred A. Knopf, 2008 他の聖書学関係と哲学のと一緒に注文した一般書だが、届いたので真っ先に速読してみた。結論:日の出版社さん、それほどのじゃないよ。著者 Timothy W. Ryback が紹介しているような(229−232)ドイツ語英語で書かれた先行研究のほうがいいかもしれない。 著者は学者ではない。現在フランスにある公益団体の職員であるが、自分もユダヤ人の背景があるからか、ホロコースト関係の著書があるようだ。名前を検索すればそれらの情報はすぐ見つかる。 書の標題は、『ヒトラーの個人図書館』と訳せないこともないが、『ヒトラーの個人蔵書』のほうが適切であろう(l

    本の紹介:Hitler’s Private Library (2008年10月刊)― ブログ・シャバートではあるのだが - Comments by Dr Marks
  • マーク・グッドエイカー先生の頭はぐじゃぐじゃだ―新約学の真面目な話 - Comments by Dr Marks

    私が高く買っているマーク・グッドエイカー先生の頭が今ぐじゃぐじゃになっている。来週末からの学会原稿が彼のブログで公開されたが、当日までに少しは直すだろうが誤植は散見するし、内容がぐじゃぐじゃだ。故国イギリスのビデオやゲームにはまりすぎたんじゃないか。若いから漫画みたいなのも好きなんだよな。 今度の学会の初期キリスト教関連のコンサルテーション*1でグッドエイカーは、『初期キリスト教における重要原典の成立時期』(Dating the Crucial Sources in Early Christianity)という発表をする。その原稿を一般公開しているのだ。皆の役に立つだけでなく、あらかじめ発表前に誰かに不備を指摘してもらいたいという腹積もりもあるだろう。 まず、お読みになればわかるように、難しい難しいと嘆くことしきり、流石に気づいて言い訳も書いている。確かに、難しい。何がといって、マルコ伝は

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